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2024年10月1日火曜日

Prodigy Magazine September 2024

 

先月発刊された"Prodigy Magazine September 2024" に私の短歌も掲載されました。

今夏、私は或るダムを訪ね、とても複雑な思いを抱きました。

その思いを短歌にしたのですが、今も尚、私の心境はそのまま複雑です。

ダムは粛粛とした山の中にあるのですが、その山の景観が私を圧倒し、果たしてこの山中は人為によるダムがあるべき処なのかと感じたのです。
日本では、山には神様がいらっしゃると言います。
その神様に私は圧倒されたのでした。
ダムは人間の生活にとって必要であると判断されたから作られたのでしょう。
治水、農業水や飲料水の供給、電力等、聞けば私たちの生活にとっては便利極まりない設備です。
そう知りつつ、私は山の神様に圧倒されてしまったのでした。
そこに「神様が住んでらっしゃる」と感じたのです。

折しも、今年は、私が住んでいる地域では昨年につづきクマの人家付近での出没が連日のようにアラームで知らされ警戒を促されました。クマだけでなく、今年は、イノシシや、今まで聞いたこともなかったシカの人家近くの出没も報告されています。

ダム建設による生態系への影響はないのだろうか、人間以外の生物の生活領域を冒してしまったのではないのだろうか。

いやダムだけではありません。

---己が生活の利便性を求めるあまり、私たち人間はあまりにも多く自然を破壊してしまったのではないだろうか---

---それが地球の温暖化を加速させ、この惑星の老化を早め、今現在の気象異常を招き、災害が起きたのではないか---

この夏は当地も大雨に見舞われ、私がよく利用している道路沿いでも土砂崩れが起き、高速道路建設中の作業員の方がお一人亡くなりました。
その後、私はその道を車で通るたびに、被害を蔽うブルーシートを横目で確認しつつ、行き帰り心中お経を唱えざるをえませんでした。
土砂崩れから20日余り経った日に、その方が土砂崩れの地から45km離れた大仙市中を流れる雄物川の中州で見つかったと知ったときには、ほっといたしました。

こうした自分が通る道路での天災も目の当たりにし、私はこの短歌を書いたのでした。

ここには、"Progidy Magazine"に掲載されたように英語だけで書きます。

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Visiting the dam
brimmed with the breath of God
I ponder alone
the sins of humans’ hands
the weight of our deeds

 ::

Hydroelectric dam

built by humans who cleaved open
God's sacred mountain―

now, wood chips drift after the storm

of torrential rain


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