夏の道くまみにみゆる鎮守さま繁のふかみに埋まるがごと
:the Guardian shrine glimpsed
from the corner
as if buried dense
in herbaceous growth
Poet of the Fifth Dimension, Rika Inami's Blog. Her inner space is expressed in tanka , photographs and daily life. She loves her home land, Akita, the Land of Poetry and mainly she compose tanka on nature. 五次元歌人 稲美里佳の内面世界が短歌や写真、そして日常生活を通して描かれています。詩の国 秋田に在住し主として自然詠を詠っています。
夏の道くまみにみゆる鎮守さま繁のふかみに埋まるがごと
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ことごとく我が細胞はとけいづる未明しづかなる薄明の間に
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C)2024Rika Inami 稲美里佳
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先日、人から花名は分からないが珍しい花が咲いていると聞き、急いでその場に見に行きました。言われたように、見ごろは終わりかけで花数は少なかったのですが、辛うじて見ることができました。高く伸びた木に花を3個ばかり見ることができました。私としましては、急いで駆け付けたので、見ることができ、ほっとし嬉しかったです。できたら花名を知りたいと思い、その場でスマホで検索し調べると、直ぐに分かりました。「ユリノキの花」でした。英語ではチューリップに似た花を咲かせるとのことで、チューリップツリーと言われています。百合にも似ていますね。和名は他にハンテンボク(半纏木)、レンゲボク(蓮華木)、チューリップツリー、チューリップノキ、ウッコンコウジュ(鬱金香樹)、グンバイボク(軍配木)等いろいろあるようです。
しばらく前から朝の散歩途中で桐の淡い紫色の優美な花容と香を楽しんできましたが、愈々桐の花も散り終わりのようです。路上に花びらをそのまま付けたまま散っているのですが、時には拾って残り香を嗅いで楽しんでみたりもします。散った後の木を見上げるとにはクルミに似た実がたわわに残っています。
ああ花が散ってしまい残念だなあと思いつつ、花が散った桐を見ていたら、その実と葉に光が差しオーブ(光球、玉響現象)が顕れていました。
不死鳥は火の鳥ともよばれる古代ギリシャ発祥の伝説の鳥ですが、洋の東西は結びつき中国の霊鳥の鳳凰とも同一視されています。そして、鳳凰が留まるのは桐の木にだけと言われています。桐を包んでいる光の玉響現象にまさに不死鳥の顕現を見たように思い、オーブの一首を詠いました。
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木洩れ日の間に控へます静かなるみ魂のかげり 空木ゆるるや
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(C )2024Rika Inami 稲美里佳
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※Deutzia branches are said to be hollow inside.
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特に昨年来、当地は熊の出没が多く、冬の冬眠から目覚めた熊が私が住む地域にも毎日のように出没し、iPhoneのアラームが鳴ること頻りです。
熊出没の話題の中には、町のど真ん中の◯◯屋に出ただの、ごく近所の集会所に出ただの等、その真偽を疑うものもあるのですが、警察さんが「柿の木を切ったほうが良い」等、指導してくださったとなると、やっぱり本当なのかしら、と思ったりもします。
在郷の村落付近に出るのは日常茶飯事で、この頃のアラームは、殆ど子熊の出没の警告です。この冬は子熊が沢山生まれたのでしょうか。子熊が現れるということは、近くに親熊がいるということになります。十分な警戒が必要です。
ということで、私の朝の散歩は山の道を避けるようになりました。朝の清々しい空気を吸いながら、アスファルト敷きの道ではなく、土そのものを感じる里山の小道を歩くことは足元からその日一日の生気が立ち上ってくるような気がしました。山の中に咲く人の手入れが入らない野生の花々も活力に満ち耀いています。そうした山の生気を感じることができなくなるのは、とても残念なことです。それに、今年は、散歩途中での蕨とりもできなくなりました。歩いている道の真ん中や傍らにのびている蕨です。ひょろひょろ、すくすく、よく伸びています。少人数の家庭では、朝の散歩中で採れるだけで、十分にイケます。もう今年は買って食べるしかありません。
そういえば、8年?ほど前に、散歩途中で猟友会の数名の方々が猟銃を発砲していて驚いてことがありましたが、あれは、やっぱり熊を狙っての発砲だったのかなとも思い出しております。
あのときは、狙った獣は何だったのだろうと、イノシシかしら、クマ?、まさか、と思っていたのですが、最近、その辺りで熊が目撃されたとのことで、ああ、そうだったのか、と思い出しています。
さて、こういうことで、私の散歩コースは違ってきましたが、それはそれなりに新しい発見があるかなとも思っています。
今日掲載した一首は、通りすがりに目に入った「こもれび」と空木から詠いました。空木は、その枝の中が空洞とのことで、空木となったとのことです。樹名の漢字、その意味、音の響きに深さを感じます。別名は「卯の花」とも言います。「卯の花」も素敵な樹名ですが、私が今日見た「こもれび」には「空木」を1首のなかに用いるのが相応しいと思っています。
<Thank you for your reply>
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