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2023年9月16日土曜日

今年の祭典も控えます....20230916

 

われ未だ忌(いみ)にあるかと社の鳥居ひかへくぐらず粛粛過(よ)ぎる
:
I’m 
still in mourning...
in silence
I go  through before the shrine
without passing the Torii gate
:

逝く縁者おほきこの頃に残りしは皆元気なりとメール送信

:

because  many relatives

have passed away

these years...

I send an email to her

“All the remaining  are fine”

:

(C)2023Rika Inami稲美里佳



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明日は町の御嶽神社の五穀豊穣を祈願する祭典です。そして、今日は宵宮です。

ここ2、3年コロナ禍のため、祭典の御神輿さん、それに続く山車が行列を作り町中を練り歩くことは中止になっていましたが、今年はその制約がなくなりコロナ以前の旧態依然としたお祭りが開催されます。

朝の雨模様は上がり今は晴れています。
きっと良いお祭りになることでしょう。

が、我が家では今年もお祭りを祝うことができません。
近年、近縁が立て続けに亡くなり神社の鳥居をくぐることや祝い事を控えているからです。

我が家は神社の氏子でもありますが、曹洞宗の寺の檀家でもあります。
曹洞宗は数ある宗派のなかでも死者を弔う行事に関しては、比較的厳しいのかなと思っています。
私はいわれたことがないのですが、親が死んだら3年は神社の鳥居をくぐるなと姉はいわれたとのことです。
その母が亡くなってもう3年は越しているのですが、その後に亡くなった近縁につき今年もお祭りは控えました。

が、もうすぐ喪明け、少し開放的になるのでしょうか。
短歌は年頭に詠いました。
写真は朝の散歩時に撮りました。




2023年9月15日金曜日

稲刈り -20230914

 

新藁のにほひはげしき稲刈日をとめコンバイン運転したり
:
harvest day…
new rice straws’ great smell
in the air
a young lady driving
a combine harvester 
:
(C)2023Rika Inami 稲美里佳

:

今日は我が家の裏に広がる田んぼの稲刈日でした。

田んぼの所有者は町内の方で、古くからの町の住人は誰もが知っている方です。

が、田んぼの耕作管理収穫は、近くの集落の方です。

Tさんにしておきます。

Tさんは農業法人を経営し、大規模に各家の農地をあずかり耕作しています。

ご一家で従事され、従業員の方々もおそらく何人もいらっしゃるのではないかと思っています。


それは、数年ほど前に本家筋からの雑談で聞いた話でした。

Tさんは大きく農業法人を経営していて、儲かっているらしい。海外旅行は年に数回、北海道には別荘もあると。

後継者は娘さんで、婿さん(長身のハンサム)を貰って、よく働かせている等々。


掲載歌は、Tさんの後継者の娘さんが結婚する前、未婚の娘さんの稲刈仕事ぶりを重ねて詠いました。

結婚前から娘さんが大型コンバインを運転していました。

格好良いなあと思いつつ、私は二階の窓から眺めていました。

そして、もうお子さんもいらっしゃると思いますが、今日も娘さんが稲刈りしてらっしゃるようでした。







2023年9月13日水曜日

昼ふかく 20230913


:

昼ふかくゆるゆる時のうつろふ間にはか風立ち雨降るを見ゆ

 :
day deepens
time passes passively...
I see the wind 
suddenly rising 
and the rain starting to fall
:
(C)2023Rika Inami 稲美里佳
:
雨があがって、涼しくなりました。


2023年9月12日火曜日

朝顔 Morning Glories 20230912

 

天つ微風(かぜ) 地も吹きなでて朝顔の壁一面に咲きひかりけり

:

heavenly zephyr 

caresses the earth…

glowing 

morning glories bloom

on a wall

:
(C)2023 Rika Inami 稲美里佳
:
歌には朝の散歩途中で、素晴らしい朝顔に出会った思いを籠めました。

やや靄がかった朝でした。が、天気は晴で日中は暑くなることが予想できました。
5時50分前後、私は国道を横切り農道を歩いていました。しかも舗装されていない土が見える道です。土の道を歩くことは健康に良いと聞いています。家の近所でありながらも初めて歩く道でした。道なりに歩いてゆけば、また知っている道に出るのは容易に推測できました。

周りは田んぼです。
稲穂の生り具合や田んぼの中の稗、畦の草を見ながら私はしばらく歩いていきました。
あの稲に交じって、ぼつぼつと稗が見える田んぼの稲の今年の収穫はどうなんだろう、なんて少しは知ったかぶりをしながら、歩いていました。
いえ、実は、これは姉にただぼわーっとして歩くよりも「少しは田んぼの状態を見ながら歩け。農家の管理具合が分かる。稗があると、稗に栄養をとられてイイ米が獲れないんだ」と言われたせいでもあります。
なるほど、なるほど、そういわれると田んぼの具合で管理している農家あるいは農業法人の米栽培の管理具合、力の入れようが分かるようになってきたような気分になりました。
そして、コメ栽培のきめ細かい田んぼの手入れ、大変さにも肯いています。
地元に生きていながら、その地の中身がほんの少しだけでも感じとり分かりかけてきた、それがこの頃の私ということでしょうか。

ようやく建物があるところに出ました。
農家の農作業小屋です。
そのまま通り過ぎようとしましたが、私ははたと足を留めました。
壁一面に写真の見事なまでに高く伸び咲きついでいる朝顔が咲いていたのです。
朝の光のなかに朝顔はきらきら眩いばかりに輝いていました。
そして、なにかふわりと風がよぎったような不思議な感覚に見舞われました。
こんな感覚は以前にも体験したことがあります。
一瞬、別世界に足を踏み入れたような感覚です。
それだけでなく、とても懐かしいものも甦ってきました。
幼い頃、夏の夕べ、浴衣の振袖を着せてもらい、はしゃいでいた頃のにおいでしょうか。








2023年9月11日月曜日

さ霧のなかの朝日 20230911

うすうすとさ霧にうかぶかぎろひに朧ながらも郷のあかるむ

:

morning sun 

floating in the thin mist...

villages

albeit faintly 

brighten in silence

:

(C)2023 Rika Inami 稲美里佳

*


ここ二、三日、提出作品の推敲に集中していました。

昨夜ようやく提出し終わり、ほっとして今朝から取り組んだのが、部屋の片付けと模様替えでした。

実は数日前、かねてから思っていたことですが、洗濯干し部屋を片付けて、もう一つの書斎にしました(書斎2)。

洗濯部屋として作られた部屋は、二畳半あるのですが、西向きで風の強い日は窓を開けていられないほど強い風が吹いてきます。干していた洗濯物はめくりあがったり、ハンガーにかけて風通しが良いように間隔を開け干していたものは、ぐっと片側に寄ってしまいます。窓を閉めると部屋が湿り、乾きも悪くなります。という訳で、部屋の勝手をよく知っている私は、いつの頃からか大半の洗濯物を寝室のクローゼットの窓際に干すようになりました。そこは二間全面に開けられる南向きの窓がついていて、そこに洗濯物を干すと乾きもよく、取り込みにも都合が良いのです。もちろん、洗濯物の量が多いときには洗濯干し部屋も使います。

この洗濯干しの都合に加え、昨今の電気代をはじめとした光熱費の高騰。この夏はエアコンの電気代の高さに冷や汗をかきながら日々を過ごしていました。

さあ、残暑がきついとはいえ、朝晩は涼しくなりました。暖房が必要になるのも、あっという間かもしれません。車のガソリン代が高騰していますが、我が家の暖房に使う灯油も値上がりしています。

ここで、収入の割に広い家に住んでいる私は、はたと思いついたのです。

八畳の書斎兼パソコン部屋よりも小さな洗濯部屋を書斎にしたの方が暖房費の節約になるのではないか。

思い立ったが吉日とばかり、決行し洗濯部屋を書斎NO・2にしました。中に入れていたスチールラック等は寝室に移しました。これを寝室に程よくはまるように、今日はバタバタ片付けものをしました。家具を隣室と入れ替えたり、書類雑誌を整理処分し、やっと終わり、落ち着いたのが今日の夕刻でした。

*

短歌は先日、X(Twitter)に投稿した一首です。

Xへは、朝散歩中にできた歌に、同じくiPhoneで撮った写真を添えて散歩中に投稿しました。

ブログ投稿にあたって、英訳をしました。



胡蝶の目の中 In the Eyes of a Butterfly
フォト俳句を掲載しているので
プレミアムカラー印刷仕様です。

https://www.amazon.co.jp/%E8%83%A1%E8%9D%B6%E3%81%AE%E7%9B%AE%E3%81%AE%E4%B8%AD-Eyes-Butterfly-Ed-Bremson/dp/B0C9K73FYH/

白濁 SILENCE: A WHITE DISTRUST


英日対訳版で、いずれも電子書籍とペーパーバックともに揃っています。
各国のAmazon で販売しています。

2023年9月6日水曜日

翻訳書の紹介 20230905

 昨日の午後、日本郵便の封書で『川柳塔 9月号』が配達されました。

送ってくださったのは、英語俳句の第一人者でらっしゃる吉村侑久代先生です。

今年の6月に上梓した翻訳書『胡蝶の目の中-In the Eyes of a Butterfly』Ed. Bremson 著をFacebook で紹介した折に、『川柳塔』で紹介してくださるとご連絡くださったのです。

そして、9月号で実現しました。

先生がまず書かれていたのは、私の日本の定型詩歌の翻訳につき、私がモットーとしていることについてでした。こちらに写真で紹介いたします。

そして、新刊の『胡蝶の目の中』と2021年10月に上梓した『白濁- SILENCE: A WHITE DISTRUST』Ram Krishna Singh の詩歌を紹介してくださっていました。

 

詩歌は以下に本のコンテンツの写真を掲載いたします。








ここまでが『胡蝶の目の中』です。
後2作品は『白濁』です。



ブックカバーです。


胡蝶の目の中 In the Eyes of a Butterfly
フォト俳句を掲載しているので
プレミアムカラー印刷仕様です。

https://www.amazon.co.jp/%E8%83%A1%E8%9D%B6%E3%81%AE%E7%9B%AE%E3%81%AE%E4%B8%AD-Eyes-Butterfly-Ed-Bremson/dp/B0C9K73FYH/

白濁 SILENCE: A WHITE DISTRUST


英日対訳版で、いずれも電子書籍とペーパーバックともに揃っています。
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2023年9月3日日曜日

薊の花 20230903

 

仕ふるを旨とし在るも驕りへの愛の浪費にわれ涙して


believing in serving
yet the waste of my love 
for the haughty
makes my eyes full 
of deep tears 

(C)2023Rika Inami 稲美里佳