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2024年1月20日土曜日

ちょっと一息 / A short break 20240120

 

夜明け前なほ闇のなか振りかへる現身(うつそみ)の今に在る不可思議さ

Before dawn
in the still darkness
I look back…
The mystery is
that I’m alive now
 :
やっと少し一息つけるぐらいになりました。が、まだ片付いていないことがあり、落ち着いていないこの頃です。
ブログを更新してゆこうと思っても思うようにできない状況にじれったさを感じますが、同時に脳みその小ささに順じるしかないと居直っています。
無理は禁物、ストレスは要注意。
発病のもとになると思うからです。
健康だけが幸福ではないと思いつつも、自分自身の身でいえば、器官的に不自由になる原因不明の病に突然罹患した経験があることと、また自分以外でも病を契機に人生が急変した人を見てきているので、健康には気をつけています。
特にストレスにです。

 All rights reserved (C)2024Rika Inami 稲美里佳

 

Facebookの友だちのMirian Kiknadze 様がジョージア語に翻訳してくださいました。

ありがとうございます。心より御礼申し上げます。

:

გარიჟრაჟის წინ
ჩამოტბორილ მდორე წკვარამში
წარსულის ვუმზერ ლანდების როკვას…
მისტიურია რომ ჯერაც კიდევ
ვარსებობ, ვსუნთქავ…
.
.

(free translation from English versions. 2024.01.20)
:
By Mirian Kiknadze




2023年10月6日金曜日

森薊/ Forest Thistle - 20231006

 
森薊むらさきくすみうなだるる観念したるか花のいのちを


forest thistle

changing to fading  purple

and hanging head

resigns herself to 

the fragile  flower’s life


(C )2023Rika Inami 稲美里佳



掲載した短歌の写真は、一昨日ドライブしてきた、栗駒国定公園内のシラタマノキ湿原近くで撮った薊です。葉に切り込みがないので、モリアザミのようです。












2023年9月21日木曜日

彼岸入り/ The beginning of Autumn Equinox Week- 20230921

一夏の想い籠もるか野あずきのカナリィイエロー学園の坂

*

maybe
summer pleasant memories...
canary yellow 
of wild azuki blooming
on the school slope

*

(C ) Rika Inami 稲美里佳

*


昨日から彼岸に入りました。

同時に急に朝晩だけでなく日中も涼風が吹くようになりました。

:


さやらさやら秋風さはぐ彼岸入りうたたねさそふ君の優しさ

:

sighing breezes 

swirls at the start of autumn 

equinox week

your gentleness invites me 

to slumber 

:
( C)2023Rika Inami 稲美里佳

:

思えば、猛暑の前も長く雨が続き、やっと雨がやんだと思ったら、連日記録更新の酷暑になりました。

そして、今度は秋風です。

今日などは、朝から雨が降り気温が急降下し、家内の窓を閉めても肌寒いくらいです。

ちょうど良いといえば、そうなのですが、あまりの急変ぶりに驚いています。


彼岸入りの昨日から朝の散歩を控えています。

私の仏前へ供える精進膳つくりにそこそこ時間がかかるからです。

それも、さまざまな事情からほぼ午前7時前後までには供えなければなりません。

ということで、日の出が遅くなったこの頃では、朝の散歩をするとちょっと慌ただしいかなあと思うのです。


今朝のお膳です。
1つは家の仏さんへ、もう1つは無縁仏さんへです。









2023年9月16日土曜日

今年の祭典も控えます....20230916

 

われ未だ忌(いみ)にあるかと社の鳥居ひかへくぐらず粛粛過(よ)ぎる
:
I’m 
still in mourning...
in silence
I go  through before the shrine
without passing the Torii gate
:

逝く縁者おほきこの頃に残りしは皆元気なりとメール送信

:

because  many relatives

have passed away

these years...

I send an email to her

“All the remaining  are fine”

:

(C)2023Rika Inami稲美里佳



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明日は町の御嶽神社の五穀豊穣を祈願する祭典です。そして、今日は宵宮です。

ここ2、3年コロナ禍のため、祭典の御神輿さん、それに続く山車が行列を作り町中を練り歩くことは中止になっていましたが、今年はその制約がなくなりコロナ以前の旧態依然としたお祭りが開催されます。

朝の雨模様は上がり今は晴れています。
きっと良いお祭りになることでしょう。

が、我が家では今年もお祭りを祝うことができません。
近年、近縁が立て続けに亡くなり神社の鳥居をくぐることや祝い事を控えているからです。

我が家は神社の氏子でもありますが、曹洞宗の寺の檀家でもあります。
曹洞宗は数ある宗派のなかでも死者を弔う行事に関しては、比較的厳しいのかなと思っています。
私はいわれたことがないのですが、親が死んだら3年は神社の鳥居をくぐるなと姉はいわれたとのことです。
その母が亡くなってもう3年は越しているのですが、その後に亡くなった近縁につき今年もお祭りは控えました。

が、もうすぐ喪明け、少し開放的になるのでしょうか。
短歌は年頭に詠いました。
写真は朝の散歩時に撮りました。




2023年9月15日金曜日

稲刈り -20230914

 

新藁のにほひはげしき稲刈日をとめコンバイン運転したり
:
harvest day…
new rice straws’ great smell
in the air
a young lady driving
a combine harvester 
:
(C)2023Rika Inami 稲美里佳

:

今日は我が家の裏に広がる田んぼの稲刈日でした。

田んぼの所有者は町内の方で、古くからの町の住人は誰もが知っている方です。

が、田んぼの耕作管理収穫は、近くの集落の方です。

Tさんにしておきます。

Tさんは農業法人を経営し、大規模に各家の農地をあずかり耕作しています。

ご一家で従事され、従業員の方々もおそらく何人もいらっしゃるのではないかと思っています。


それは、数年ほど前に本家筋からの雑談で聞いた話でした。

Tさんは大きく農業法人を経営していて、儲かっているらしい。海外旅行は年に数回、北海道には別荘もあると。

後継者は娘さんで、婿さん(長身のハンサム)を貰って、よく働かせている等々。


掲載歌は、Tさんの後継者の娘さんが結婚する前、未婚の娘さんの稲刈仕事ぶりを重ねて詠いました。

結婚前から娘さんが大型コンバインを運転していました。

格好良いなあと思いつつ、私は二階の窓から眺めていました。

そして、もうお子さんもいらっしゃると思いますが、今日も娘さんが稲刈りしてらっしゃるようでした。







2023年9月13日水曜日

昼ふかく 20230913


:

昼ふかくゆるゆる時のうつろふ間にはか風立ち雨降るを見ゆ

 :
day deepens
time passes passively...
I see the wind 
suddenly rising 
and the rain starting to fall
:
(C)2023Rika Inami 稲美里佳
:
雨があがって、涼しくなりました。


2023年9月12日火曜日

朝顔 Morning Glories 20230912

 

天つ微風(かぜ) 地も吹きなでて朝顔の壁一面に咲きひかりけり

:

heavenly zephyr 

caresses the earth…

glowing 

morning glories bloom

on a wall

:
(C)2023 Rika Inami 稲美里佳
:
歌には朝の散歩途中で、素晴らしい朝顔に出会った思いを籠めました。

やや靄がかった朝でした。が、天気は晴で日中は暑くなることが予想できました。
5時50分前後、私は国道を横切り農道を歩いていました。しかも舗装されていない土が見える道です。土の道を歩くことは健康に良いと聞いています。家の近所でありながらも初めて歩く道でした。道なりに歩いてゆけば、また知っている道に出るのは容易に推測できました。

周りは田んぼです。
稲穂の生り具合や田んぼの中の稗、畦の草を見ながら私はしばらく歩いていきました。
あの稲に交じって、ぼつぼつと稗が見える田んぼの稲の今年の収穫はどうなんだろう、なんて少しは知ったかぶりをしながら、歩いていました。
いえ、実は、これは姉にただぼわーっとして歩くよりも「少しは田んぼの状態を見ながら歩け。農家の管理具合が分かる。稗があると、稗に栄養をとられてイイ米が獲れないんだ」と言われたせいでもあります。
なるほど、なるほど、そういわれると田んぼの具合で管理している農家あるいは農業法人の米栽培の管理具合、力の入れようが分かるようになってきたような気分になりました。
そして、コメ栽培のきめ細かい田んぼの手入れ、大変さにも肯いています。
地元に生きていながら、その地の中身がほんの少しだけでも感じとり分かりかけてきた、それがこの頃の私ということでしょうか。

ようやく建物があるところに出ました。
農家の農作業小屋です。
そのまま通り過ぎようとしましたが、私ははたと足を留めました。
壁一面に写真の見事なまでに高く伸び咲きついでいる朝顔が咲いていたのです。
朝の光のなかに朝顔はきらきら眩いばかりに輝いていました。
そして、なにかふわりと風がよぎったような不思議な感覚に見舞われました。
こんな感覚は以前にも体験したことがあります。
一瞬、別世界に足を踏み入れたような感覚です。
それだけでなく、とても懐かしいものも甦ってきました。
幼い頃、夏の夕べ、浴衣の振袖を着せてもらい、はしゃいでいた頃のにおいでしょうか。