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2022年6月20日月曜日

針槐/ Locust Flower from AIH


馥郁と林苑(もり)に耀ふ針槐 ゼフュロスの気は思ひしづめむ 

 

Locust flowers

shedding sweet fragrance

in the forest shrubs

breath of Zephyros calms

my thoughts 


(C)2022Rika Inami 稲美 里佳




碎片是水的流動 
碎片的花朵是 
時間在美麗流轉
一圈又一圈 
天上的星星看到了 
也學著花朵的舞步 
一圈一圈的旋轉

(C)Chaojun Lu





2022年6月16日木曜日

義叔母の納骨---短歌


梅雨霧の紅芍薬に逝くひとの願望かなふ笑みを見るかな


彼岸にて念願の子を得たるかや夫婦に赤子 霧中にうかぶ


めくるめく縁(えにし)のあやは奇(くす)めきて此岸を去るも果てと思はず


われらなりわれらのほどに供養せむ彼岸此岸は一円にあり


人は言ふ供物途絶えぬ仏壇はさ多(さわ)に仏の集まるべし


さぞかしや仏あつまる家ならむ有縁無縁 幽遠にあり……空に透きゐて近きにあらむ



亡き義叔母(おば)に頼まれし事果たしにき 寺に菖蒲咲く納骨の日


(C)2022Rika Inami 稲美里佳







2022年6月15日水曜日

義叔母の納骨


先週、東京で亡くなった義叔母の納骨がありました。
夫が私の父の弟、つまり私の叔父で、転勤族のサラリーマンでした。退職後、叔父夫婦は地元のこの地に家を建てて住んでいました。
子の無い夫婦でした。

叔父は十数年前に他界、墓所は我が家の墓所の隣に建ててあり、そこに骨を埋めました。
その後、義叔母は家を売り払い身の回りを整理し、隣市にある介護付き有料老人ホームに入所し簡素でありながら、落ち着いた人生を送っていました。

近辺の桜や紅葉の名所にバスで半日旅行に連れていってくれたり、秋祭りがあったり、映画会があったり、クッキングや書道の教室があったりのホームで義叔母は楽しそうに退屈しない所だとよく言っていました。

が、先々は東京に居る義叔母の弟の近くの有料老人ホームに入る予定でした。
私たちとは血縁関係が無く、結局他人なので、血の繋がりのある兄妹姉妹の方がよかったのでしょう。
こうして義叔母は7年前にこの地を去り、東京の義叔母の弟の家に近い有料老人ホームに転居しました。

義叔母の死を知らされたのは、義叔母が亡くなって一週間ばかり経ったころでした。

義叔母の弟から
「….は4月19日に亡くなりました。納骨は6月8日11:00から、11:00に義叔母が永代供養を依頼しているお寺でお経を上げてもらった後、墓に納骨します。出なくてもいいが、一応情報として伝えておきます」

既に荼毘に付され遺骨となってしまいましたが、納骨は私にとっては義叔母との最後のお別れです。また、義叔母は生前、私に頼んでいたことがありました。その用事を済ませなければなりません。
6月8日11:00時からの納骨の法要に私は出席することにしました。

東京からは葬儀施主の義叔母の弟とその妻、また私の従姉夫婦が出る予定とのことでした。
従姉の父は義叔母と喪主の兄であり、従姉の母は私の父の妹でした。因みに、従姉の父と私の父とは友人でした。
つまり従姉は両親共に私の家と血のつながりがあるのです。
他には出席者は無しとのこと。

私の姉も父の出身地の古いつながりの本家筋からも誰も出ません。
叔父の葬儀の折には皆んなやってきて手伝ったのですが、深い事情があり、わが家の後継の姉はカンカンに立腹し、村人も同じ気持ちだったのでしょう。誰も義叔母とは無関係になってしまったのです。
私の亡母は一応縁があった関係なのだから、私だけでも連絡係として付き合っていた方が良いという方針でした。

納骨日前日。
夕刻、喪主から電話があり、来たのは喪主当人と息子ということでした。
喪主の妻と従姉は急に事情が悪くなり来ることが出来なかったとのこと。

納骨日当日。
私は30分前まではお寺に到着する予定で家を出ましたが、道に迷ってしまいました。
お寺は近在にあり、しばらく前にその近辺を通ったことがあるのですが、迷いました。
それでも早めに着きました。

住職、副住職の息子さん、住職の奥さん、喪主とその息子が私を待っていました。
遺骨は宅配便で送られてきたとのこと。

お茶を頂いた後、住職は
「でははじめようか」
と住職は副住職に声をかけました。
「え」
と副住職はいいましたが、
「ほら時間が……」
と住職がいうと、副住職は了解したのか立ち上がり、法要が始まりました。

十数分予定よりも早く始まったのでした。
読経は40分はあったでしょうか。
有難い御経を読んでいただき、遺影の義叔母は私が到着したばかりとちがい、安らいだ表情になったように、私は感じました。

その後、墓所に行き納骨し位牌所を確かめ、食事をしその日は終わりました。

私が帰宅してから、従姉が来れなかった理由がわかりました。
贈り物が届いていました。中には急に義叔母の納骨に参列できない詫びと理由が書かれてあったのです。
臨月間近の娘が胎児を死産したということでした。娘の三人目の子でした。
私は驚きでしばらく呆気にとられていました。

実に申し訳ないとは思いましたが、従姉の孫を亡くした悲しみにまさって、義叔母のお骨を宅配便で菩提寺に送るという行為や、納骨の準備とその後のことで、「この人たちはどういう人たちだろう」と訝しがっていたのです。

既に、従前からその感覚の違いでこの地に住んでいる私たちとは大分違うとは思い、姉の立腹にも同感していましたが、納骨に際しての行動は想像に及ばなかったことでした。

遺産について言えば、義叔母は預貯金、家等、動産、不動産、夫婦で蓄えたほとんどの財産を従前から叔父名義にはせず、義叔母名義にしていました。
義叔母は運転免許を持っていませんでした。したがって、運転免許がある叔父だけが運転した車つました。それさえも義叔母の所有でした。
生活も贅沢ではありませんでした。
ガソリン代は私の父が生前中は父から貰ってさえいました。
遺産はそれなりの額にのぼっていた筈です。それは義叔母と血縁関係にある兄弟姉妹筋にわたりました。

「義叔母さんが赤ちゃんを連れていったんだ」

咄嗟に私は暦を開いてみました。
年中行事や各人の星巡り、六曜、十二直、二十八宿等が掲載されている暦です。

友引の日の納骨でした。ネットで調べると納骨に友引は無関係とは書いてありましたが、なんだかそうでも無いように思えました。
友引で悪い時間帯は11:00から13:00。
もしかしたら住職が早めに始めたのは、時間帯を避けるためじゃないかしら……。
選日での他の日も悪いようでした。
つまり星の巡りの選日上は、たぶん納骨には悪い日。
迷信とは一概に言いきれないような気がしてなりません。

孫を死産で亡くした従姉が知っているかどうかは分かりませんが、私の母は、生前、叔父夫婦は、頭が良くて才能のある従姉やその兄達を養子にしたかったんじゃないかと言っておりました。

私の頭の中は、あれやこれやと感じるままに亡くなった義叔母を悼み思い出し今日に至っています(合掌)


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2022年6月13日月曜日

花盛り/ Florescence

 

いづこにあるや君らと我(あ)

けふは森 花盛りにし地に降り睦む 


where’re 
we, you two, and me?
season is here
the forest florescence 
we alight for playing there

 

(C)2022Rika Inami 稲美里佳


短歌をお送りした友だちからお返事がきました。

"Where are we?"

と訊かれたので、この歌をお送りしました。


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上記はこちらのブログのアドレスです。もう一つのブログは休止中です。
いつになるかわかりませんが、書籍化する予定です。

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2022年6月7日火曜日

おめでとう!/ Congratulations


おめでとう 志願にあらずヘッドハンティング

特秀(とくほ)たる君を言祝(ことほ)く



Congratulations!

not application but headhunting

for 

you are far more 

outstanding than the others 


©︎2022Rika Inami


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上記はこちらのブログのアドレスです。もう一つのブログは休止中です。
書籍化する予定です。

2022年6月5日日曜日

小夜啼鳥/ Nightingale 20220605

 


森のなか小夜啼鳥はなきやまず喜々とし飛翔する君を見つ

in the forest

nightingale doesn't stop

singing

seeing you fly happily

in the air




(C)2022Rika Inami 稲美 里佳


しばらくブログの更新が止まっていました。
この時期に例年出ていたアレルギーが今年はなかなか治まらず、困っていました。
春以来のハードな家の片付けもあったのかもしれません。
とにかく今年は片付けと整理の年になりそうです。
始まりは年初の水道管の凍結でした。
風呂からなんだか「シューシュー」という異様な音が聞こえてきたのです。
正月の7日内だったと思います。
以前、この家の水道管は氷点下10度以下にならなければ、不凍栓を止めなくても良いと水道屋さんから聞いていたのですが、それでも寒い日には水道の水を少し出して就寝していました。
が、日中に不気味な音......私はすぐに最寄りの水道屋さんに連絡しました。
それほど待たずに水道屋さんは来てくださいました。
実は、よくお世話になっている方です。町内の古馴染みぐらいの方です。
案の定、水道管が破裂していました。
即刻、その日は応急処置をして、翌日に従業員の方たちを連れて水道の大元の栓を止めて工事にかかってくださいました。
無事水道管の工事は修理されました。が、工事の際に風呂場にあたる家裏の壁があけられました。家裏には屋根の積雪が滑り降りてきて、家裏の壁の修復は大工さんにやってもらわなければならないと言われました。応急処置でシートやテープで塞いでおいてはくれました。
この水道管の凍結に直面し、私は、あの正月に家の裏側で見た「雪女」は現実だったんだと思いました。

こうして春4月、雪解けを待ち大工さんがやってきてくださったのです。
(続きは、書けたら次回です)

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