Powered By Blogger

2021年5月15日土曜日

山桜 20210515

 

山桜かすみに浮かび如()くはなし我が幻想の現(うつつ)となれり

 

the peerless

is the mountain cherry

in the haze

my fantasy becomes reality

now it's here


(C)2021Rika Inami稲美 里佳


From Tanka by Rika Inami

Akita International Haiku Network


 この写真は15年以上前に秋田県湯沢市で撮ったものです。これまで桜の写真は毎年たくさん撮ってきましたが、私はこの写真が一番好きです。遠く雪を戴いた栗駒山に残雪を残した里山の連なり、撮った当時は私はこんな歌を詠っていました。


霞たつ春山あはく邪気のなき御伽話の世界あらはる (平成17年5月4日)


 この歌の初稿は忘れてしまいましたが、当時、私を歌会にさそってくださった仙台の友だちが少し直してくださったのを覚えています。あれから、この写真に合う歌を他にも詠いたいと思ってきましたが、この春、別の地で山桜を見て、上に掲載の1首が思いつきました。もしかしたら、またいつか、この写真への他の歌を詠う日があるのかもしれないと思っています。その歌がどんな1首になるのか、心持ち楽しみにもしています。


雲の輪で 魅力的な顔に 秘密月 真夜中で光は 夢を隠して。 顔付き を 空で探す 丸光 深切 なパッチ 時が噛むしわ。 月向こう 側で妖精光 地面に躓く 水溜まりの中で隠れて 岩間 で人探しを

(C) Ban Mihaly


遠くて鷺が叫ぶ
宿借りは腕で
星に
向かって手を振る
合図して一途を替える。

Távolban gém rikoltozik
Remeterákok karjaikkal,
Csillagok
Felé integetnek

Jelzésükre pályát váltanak.

(C) Ban Mihaly





0 件のコメント:

コメントを投稿