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2024年2月22日木曜日

My Favorite Tanka

 

真前(まさき)過(よ)ぐ羽に精籠む白鷺は淡雪が間を斜に飛び去りぬ
 

before my eyes
a white heron with wings
full of spirit
slantingly flying through
between fluffy snow and snow


(C)Rika Inami 稲美里佳


Thank you for  the translation into Georgia by Mr. Mirian Kiknadze

ჩემს წინ ეული,
თეთრ-ფრთა-ფარფატა,
ალმაცერად მიფრინავს წერო…
სულ ზემოთ, ცისკენ,
ფიფქ თოვლის ზღვაში.
.
.
(free translation from English versions. 2024.02.22)
:
:
Thank you for your reply to Mr. Ashoka Weerakkody.


:
a slanting heron
seems to me an escapee
snow fortress

(C)Ashoka Weerakkody

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また寒さが戻り降雪しました。

これが今の季節の通常の気候でしょうが、一日の違いで気温差が10℃以上ともなると、体調不良にならないように、気をつけたいものです。

短歌は私の初期作品(2005年作)です。

この1首を詠ったのは、秋田県湯沢市稲庭を流れている皆瀬川沿の道をドライブしている時でした。

冬のある日、淡く雪が降っている日中、私が運転する車のフロントガラスの前を、一羽の鷺がさっと横切って飛び去ってゆくのを見たのです。

運転者の私にとっては、車のフロントガラスにかなり近く横切って飛んでいったように見えました。

運転中、行く手を遮った一羽の鷺は危険極まりない存在で、一瞬驚きましたが、純白の羽を広げた美しい鷺を間近に見たという感動のほうが先に立ち、私はしばらく胸の高鳴りを覚えました。田舎道で他に通る車が無かったのは幸いでした。

写真の山は稲庭の山ではありません。

私が撮った多くの写真の中に、探せば皆瀬川に沿って聳えている山の写真がおそらくあると思いますが、今回は近くの里山の写真を背景にフォト短歌を作りました。




秋田県羽後町の西馬音内の盆踊(にしもないのぼんおどり)にご興味がおありでしたら、いろいろ説明も入れてありますので、ご一読いただければと願っております。
amazon や羽後町の書店で販売しております。





2024年2月19日月曜日

如月の気温15度/ Temp 15 Celcius in Feb.

 

末枯(すが)れ色ふかき花無き如月の気温十五度常にはあらず

mid-February
still deep weathering colors
without flowers
it sounds abnormally warm
fifteen degrees celsius
 :

( C)2024Rika Inami 稲美里佳




<Thank you for your reply.>


warmth hides
many a story untold 
another birthday!

(C)Ashoka Weerakkody



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 昨日は午前中様々な用事があり、車で朝から外出していました。

最後は大仙市にあるイオンモールで食事を摂りショッピングをしてから帰宅しました。

よく晴れていて朝の9時台はまだ例年の2月並みの気温でしたが、次第に気温が上昇し運転している車内の気温は15℃にまでなりました。

陽が差すせいもあり、窓を閉め切って運転していると暑くなってきたので、帰宅の運転では思わず窓を少し開けてしまいました。

2月中旬で15℃、信じられない気温です。例年ならば、まだ毎朝、自宅の玄関先の除雪に精を出している頃です。屋根に積もる雪の重さも目で測り、その厚さで屋根の雪の雪下ろしを案じたり、軒下に下がる大きく長い氷柱を柄の長いシャベルでバサッと落とし、屋根や家の雪の負担を軽くしている頃です。

2月中旬、運転する車内が暖房なしで暑くなり窓を開けるなんて、信じられないと思いつつ帰宅路を運転していました。

4月並みの気温であるのに、戸外にはまだどこにも花は咲いていません。関東地方等、他地方なら咲いている所もあるでしょうが、家々は2,3日後に戻る寒さに備えて、家々はまだ植物を外に出す気配も見られませんでした。

 






2024年2月13日火曜日

早春の空/ The sky in early spring 2024feb13



早春に清みすく空は雪原の白を映して哀しかりけり
 

early spring…

clear and empty sky 

reflecting white

in the snowfield makes

me sad

 (C )2024Rika Inami 稲美里佳


<Thank you for your reply.>

early spring
partly cloud
reflected on my mood
gave me
little warmth

(C )Doreia Yaseen

The human mind, with the unemotional AI closing in, still feels human.

(C )Ashoka Weerakkody



2024年2月7日水曜日

ダンプとは? / What is Dump?

 一昨日から昨日にかけて関東甲信で雪が降り、積雪し、交通機関の乱れ等がありました。

いつも思うのは、近年、今まで積雪しなかった地方でも積雪するようになったのに、不用意にも積雪した道路を車が夏タイヤで運転していることについてです。

雪が降っても何日も降り続かないだろうし、降ってもいずれ解けるだろうと高をくくって、普通の夏タイヤで運転し始めるのでしょうが、事故とはこんな思い込み、自己判断から起こるのかもしれません。

気象も大分変ってきました。もうそろそろ、「東京は雪が降らない。降っても少々」等の思い込みを無くしてもよいような気がします。

車に乗るのならば、これまであまり降雪しなかった地方でも降雪に備えて、通年用のタイヤにするか、降雪用にスタッドレスタイヤやチェーンを用意しておくか、それなりの準備が必要になったのではないでしょうか。

 

こうした降雪少々の地域にまつわり、思い出すことがあります。

短歌を始めた当初のことでした。私は自己流で短歌を詠んでいることに疑問を覚え、短期間ではありましたが、ある結社主催のオンライン添削コーナーに投稿し、添削して頂いていました。一首につき、丁寧に添削してくださいまして、かなり勉強になりましたが、私は様々に疑問を持つようになり投稿をやめました。

 

その一つが、降雪し除雪の短歌を詠い投稿した折でした。

今、その昔の短歌を思い出せませんが、記憶しているかぎりでここに書きます。

 

当地は秋田県、県内でも豪雪地帯の方です。

今冬は暖冬で降雪が少なく、除雪の日々が少ないのですが、当時は例年並みの降雪、そして日々の家前に溜まる除雪作業でした。

私はそんな日常の除雪を短歌に詠みました。「ダンプ」を入れて詠いその結社添削サイトに投稿しました。「ダンプ」とは、除雪に使う除雪ダンプのことです。

添削してくださったのは、関西方面の男性の歌人先生だったと思います。

 

ダンプについて―「ダンプとは何ですか? トラックのダンプのことですか?」

と、その歌人先生は私に訊かれました。

 

降雪除雪の一首だったので、三十一音の短い一首中、当然私は除雪ダンプと解してくださるだろうと思い込んでいましたが、私はここでがっくり落胆してしまいました。

「(除雪)ダンプを知らないの!日本は広いのよ!雪が降らない都会だけが日本じゃありません」と怪訝に思いましたが、適当な説明をしそれ以上は突っ込みませんでした。

 

今では、冬季には東京、大阪のような都会でも結構降雪し積雪する日があります。

ネットで見る限りでは、そちらでも降雪とあれば、(除雪)ダンプの単語が出てくるようです。

 これも時代の遷り変りにつれ生活の中から出てきた単語であり、所変われば生活様式が変わり、或いは無くなるかもしれない単語でもあります。

全くのフィクションから、対象への頭で描くイメージだけで詩を書く人もいるでしょうが、私はそうしたタイプではありません。

現実の対象を見て、聞き、触れて、あるいは現実から直接、体で受けて詩を作るタイプです。

ということは、当然、私が住んでいる環境が私の詩にとっては大きく影響を与えます。

したがって、たかが「除雪ダンプ」であれ、それを知らなかった人が存在し、私の短歌が否定された(そういう印象を受けました)ということは、私の短歌創作上、キズのような痛みさえ感じ、その一件はいつまでも心に残りました。

 

こうした苦々しい経験も一端となり、私は、短歌をWEB上に投稿するときに、写真を添えたほうが良いようだと思い、写真を用いるようになったのでした。

勿論、写真ならば、言語の相違もかなり解消してくれます。

2024年2月6日火曜日

常しへの光/ Eternal Light-20240206


常しへの紫光こぼれてみ魂(みたま)降る故郷の川おだしく響き
 :

purple lights 
of the eternal world overflows
and spirit alights
the river in my hometown
echoes peaceful

 :

( C) 2024Rika Inami 稲美 里佳











2024年2月4日日曜日

幽の盆 西馬音内の盆踊 Ethereal Bon Odori in Nishimonai 3 / 20240204

私の本『幽の盆 西馬音内の盆踊:Ethereal Bon Odori in Nishimonai』 についてですが、無事に昨日、ペーパーバックがKindle-Amazon で出版されました。

が、出版前に著者コピーを取り寄せてみました。少し気になったところがあったので、ペーパーバック、電子書籍ともに更新しました。

もう更新版が発売されています。

こんなところが、Kindle で作る強みです。

つまり、私のようなうっかり者には、気づいたら直ぐに訂正できるということです。

有名な物書きも出版後に訂正を入れていると耳にしたことがあるので、まあ許されるかなと思っています。

プロモーションはもう少し落ち着いてからにします。

 

本を作る度に、さまざまに勉強になります。

近くの書店さんが「本を作る技術だ」と仰ってくださいました。

自分で言うのもおこがましいですが、少しずつ技術的に上がっているような気がします。

前回のエド・ブレムソン氏の詩歌翻訳本でも悩みましたが、今回も表記他で大いに悩みました。

 

内容は、歌集になっていますが、amazon で主たるカテゴリーを文学・評論としたように、「西馬音内盆踊り」について、説明を随所に入れ、言い伝えられたことを元に私の見解を入れています。

ちょっとした芸術論になっているかもしれません。

近年、「西馬音内盆踊り」について、形而下的解釈が一般的になっているようですが、私はあくまで言い伝えられてきた西馬音内町民の立場になり、同書で「死者の供養」を主張しました。まさに「幽の盆」です。

 

表紙は、近くの川で見た光を元にデザインしました。

季節は冬、ある晴れた日に天から舞い降りてきたような光でした。

紫光、青い光、ちょっとした角度の違いで光の色が微妙に変化していました。川の流れに反射してとても美しい光でした。

忘れられない、その光をブックカバーにしました。

 

ページ数45ページ、ペーパーバックの値段を当初より100円下げ税込:1100円(税抜1000円)にしました。

電子書籍は税込:500円です。

プレミアムカラーインク印刷。日英語バイリンガル版。

 

少し当座ゆっくり過ごしたいと思います。

 


2024年2月1日木曜日

雪しまく/ Winter Storm

 

月替わり、今日は終日どんよりと雪雲がかかり、荒れていました。降雪はそれほどでもなかったのですが、風が強く寒い一日でした。昼過ぎ、にわかに空が明るくなり陽が差してきましたが、ほんの少しの間だけでした。
瞬く間、強い風とともに雪が降ってきたのです。
写真は、例年、雪女が出てくる気配があるスポットです。と、私が思い込んでいるだけですが。

 :

明日あるはみ恵みなるか今日の不可 明日こそ為さむと書き留めにけり

maybe
tomorrow is a blessing
I write down
what I couldn’t do today
to try to do tomorrow

雪しまく山々とほく見えずなり
:
snowstorm…
mountains go too far away
to see
 :
All rights reserved ( C)2024Rika Inami 稲美里佳