昨夜(きぞ)の雷避(よ)くやキササゲ
しばらくは梓を見上げ佇まむ
花の心に現(うつ)し身よせて
万葉の時を経たるや梓の木
幾年過(よ)ぎりわれ此処にあり
その花容 蘭にも似たる梓花
東西行き交ふ歴程おぼゆ
All rights reserved (C)2022Rika Inami
Poet of the Fifth Dimension, Rika Inami's Blog. Her inner space is expressed in tanka , photographs and daily life. She loves her home land, Akita, the Land of Poetry and mainly she compose tanka on nature. 五次元歌人 稲美里佳の内面世界が短歌や写真、そして日常生活を通して描かれています。詩の国 秋田に在住し主として自然詠を詠っています。
昨夜(きぞ)の雷避(よ)くやキササゲ
しばらくは梓を見上げ佇まむ
花の心に現(うつ)し身よせて
万葉の時を経たるや梓の木
幾年過(よ)ぎりわれ此処にあり
その花容 蘭にも似たる梓花
東西行き交ふ歴程おぼゆ
All rights reserved (C)2022Rika Inami
今朝の散歩で面白いことがありました。
この頃、先日まで朝しきりに呼び掛けていた自治体の環境課の「熊出没注意」の警報車がまわってきません。
それをいいことに、いえいえ決して熊に油断はしていませんが、今朝はいつもの散歩コースをとりました。
山間の入り口付近、私はいつもよりも静かだなと思いました。
いつも「ホーホケキョ、ホーホケキョ」と甲高く啼いていた鶯の声が聞こえなくなったのです。
ああ、夏だからとうとう鶯も啼き已んだんだなと思いました。
鶯のやうやう啼きやみ夏きたる繁る青葉は隙を埋めをり
私はその場で足を止めiPhoneに書き留めました。
それから数分そのまま歩を進めました。
歩を進めるにつれて小鳥のピー、ピー、ピー、ピッ、ピッ、ピッ等、何種かの小鳥のさえずりが入り混じって聞こえてきました……どんな鳥が啼いているのかしら、鳥の名前を知りたいなあ……
と、なんと今度は鶯が「ホーホケキョ、ホーホケキョ、ホーホケキョ」と盛んに啼いているではありませんか。
うーん、鶯さん……テリトリーの場所を変えたのかしら、と私は思いました。鶯は繁殖やテリトリーの関係で夏でも啼くとのこと。さっきの歌を変えなくちゃ。
夏きたる老鶯なほも身を潜め青葉繁葉の隙に鳴きたり
まるで私の目の前か、頭の上かで啼いているようです。鶯と私の距離は近いはずです。私は、先日来、鶯の写真を撮りたものだと目を凝らしてあたりを眺めています。45倍の倍率があるカメラ(デジカメ)のレンズを伸ばしてあちこち見回しました。が、今度もどこに潜んでいるのか分からずじまいでした。
私をからかっているのかしら?
私は今日も鶯の姿を認めることを諦めました。
わが漫ろ惹くや鶯 冴え澄みし啼き声たかく君ともおもふ
この山間の道は数分も歩けば終わります。その後は農道の道です。私は農道へと続く下り坂への道を歩いていきました。杉林あたりにかかりました。あ、ピタリと鶯の声が已みました。不思議なほどピタリです。
錦糸梅が咲いている農道に続く坂道の下に着いたとき、私の胸のなかには既に妄想やら何やら楽しいもやもやしたものがわき上がってきていました。
All rights reserved(C)2022Rika Inami 稲美里佳
当地はまだそれほど暑くはなっていませんが、一昨日、私は熱中症になったようでした。天気は雨が降ったり止んだり。降り止むと晴れ間が見えました。梅雨が明けたとはいえ、梅雨を感じる一日でした。
たしかなことではありませんが、日中急に異様な眠気におそわれ私はそのまま眠り込んでしまったのでした。目覚めると少し吐き気がしました。気温を見ると、室内気温27くらいでそれほどでもありませんでした。が、湿度がやや高かったかなと思っています。
湿度60度(?)、温度計はデジタルですが、亡くなった義叔母からもらったもので、古くて不正確の可能性があります。
家の通気はといえば、涼しい風が家内を吹き抜けていたので、こんなに気分が悪くなったのは全く予想外でした。
大したことをしていませんが、疲れもあったのかもしれません。大した事をしていないと「やらなければならない」という意識が迫り自分に負荷をかけてしまいます。
電力不足が叫ばれ節電と言われているこの頃、私は家のなかの整理とともに家の中の風通しをさらによくしました。部屋の窓への簾掛けも去年よりも増やしリビングにまで掛けました。
私の居室や寝室は2階にありますが、片付けで使う部屋が1室増え暑いときには、北の部屋を使うようにしています。北側なら、エアコンを使用しても省エネになるなと思っているからです。
我ながら3室も使えるのは贅沢なことだと思っています。
昨日は用事で少し遠出をしました。遠出といっても往復距離200kにもなりませんでした。大仙市や秋田市では最高気温23度前後で涼しい一日でした。相変わらずの梅雨空で、車を運転していると霧のような雨がフロントガラスを時折濡らしました。
<先日の事 / On
the other day>
フォトクラウドを開けたれば君と我ならびてゐたり 一切了解
when
I logged
into
the photo cloud--
photos
of you
and
me side by side
Got
it!
(C)2022Rika Inami 稲美里佳
強固なる漢の友情や
さればこそ謎なほ深く事進むらむ
What
a strong
male friendship
you two are!
So,
things will go on
more
mysteriously
(C)2022Rika Inami 稲美 里佳
昨日、嬉しいことがありました。
Kindle からメールが届いたのです。内容はKindleで作り出版したペーパーバックの著書専用価格(著者コピー価格)で買えるようになったというお知らせのメールでした。
Kindle Japanで制作出版できるのはオンデマンド印刷ですが、私は予々何冊か手元に置いておき図書館等に配ったり近くの書店に置いておいてもらえたらと思っていました。
もちろん定価で購入することはできますが、どうせなら自作制作物ですから、アメリカのKindleのように著者コピーで買えたらなと内心願っていました。
一見すると、Kindle Japanでは出版後すぐにでも著者コピーが購入できるように思えるのですが、それは日本では一昨日まで不可能なことでした。
Kindle ペーパーバックの作成の提供は昨年10月に開始されたばかり、本を作りやすいように、原稿や表紙のフォーマットは提供してくれました。
が、著者コピーまでは開始時には手がまわらなかったのでしょう。
さあ、それが可能になったのです。
近いうちに可能になるにちがいないと思っていましたが、待った甲斐がありました。
著書コピーは印刷価格で購入できます。
とりあえず早速、目下の必要部数を注文しました。
写真は花梨(かりん)の花です。
Twitter: https://twitter.com/RikaInami8
Instagram: https://www.instagram.com/rikainami/?hl=ja
<amazonには著者ページが二つあります>
にはか立つ嵐のごとく渦巻きし念の一つは詠ひしづまる
like a storm
a fiery thought rises
and whirls…
I quench it
with writing tanka