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2024年6月9日日曜日

ユリノキの花/ Tulip tree ...20240609

 

:

からうじて百合の木を見む青あらし若葉を反し吹きわたる日
 :
somehow
I see the tulip tree flower
on a day
strong wind blows through
tossing fresh verdure
:
(C)2024Rika Inami 稲美里佳

:

先日、人から花名は分からないが珍しい花が咲いていると聞き、急いでその場に見に行きました。言われたように、見ごろは終わりかけで花数は少なかったのですが、辛うじて見ることができました。高く伸びた木に花を3個ばかり見ることができました。私としましては、急いで駆け付けたので、見ることができ、ほっとし嬉しかったです。できたら花名を知りたいと思い、その場でスマホで検索し調べると、直ぐに分かりました。「ユリノキの花」でした。英語ではチューリップに似た花を咲かせるとのことで、チューリップツリーと言われています。百合にも似ていますね。和名は他にハンテンボク(半纏木)、レンゲボク(蓮華木)、チューリップツリー、チューリップノキ、ウッコンコウジュ(鬱金香樹)、グンバイボク(軍配木)等いろいろあるようです。

 


2024年6月6日木曜日

桐と玉響現象 / Paulownia and Orb...20240606

 

不死鳥のさに留(と)まるらむ花散りし桐たまゆらの光包めり
:
 
I wonder
if Phenix alights so
the orb-light
veiling paulownia
where flowers have fallen
 :
( C)2024Rika Inami 稲美里佳
:

しばらく前から朝の散歩途中で桐の淡い紫色の優美な花容と香を楽しんできましたが、愈々桐の花も散り終わりのようです。路上に花びらをそのまま付けたまま散っているのですが、時には拾って残り香を嗅いで楽しんでみたりもします。散った後の木を見上げるとにはクルミに似た実がたわわに残っています。

ああ花が散ってしまい残念だなあと思いつつ、花が散った桐を見ていたら、その実と葉に光が差しオーブ(光球、玉響現象)が顕れていました。

不死鳥は火の鳥ともよばれる古代ギリシャ発祥の伝説の鳥ですが、洋の東西は結びつき中国の霊鳥の鳳凰とも同一視されています。そして、鳳凰が留まるのは桐の木にだけと言われています。桐を包んでいる光の玉響現象にまさに不死鳥の顕現を見たように思い、オーブの一首を詠いました。


こちらは花が咲いていたときの桐です。

<Thank you for your reply>
:

faded flowers
bathing in artificial light
a charmed life
:
(C) Ashoka Weerakkody

:

Scent flowers talk gentle
They blink bright mantle
Mother earth handle.
......
(C) Mangai Ashokan
.....
08-06-2024
.....
India

2024年6月3日月曜日

空木 / Deutzia ...20240603

:

木洩れ日の間に控へます静かなるみ魂のかげり 空木ゆるるや 

:

the silent spirit’s
shadow shimmering in dappled
sunlight 
through the void tree, Deutzia
flowers sway benignly

:

(C )2024Rika Inami 稲美里佳

:

Deutzia branches are said to be hollow inside.

:

特に昨年来、当地は熊の出没が多く、冬の冬眠から目覚めた熊が私が住む地域にも毎日のように出没し、iPhoneのアラームが鳴ること頻りです。

熊出没の話題の中には、町のど真ん中の◯◯屋に出ただの、ごく近所の集会所に出ただの等、その真偽を疑うものもあるのですが、警察さんが「柿の木を切ったほうが良い」等、指導してくださったとなると、やっぱり本当なのかしら、と思ったりもします。

在郷の村落付近に出るのは日常茶飯事で、この頃のアラームは、殆ど子熊の出没の警告です。この冬は子熊が沢山生まれたのでしょうか。子熊が現れるということは、近くに親熊がいるということになります。十分な警戒が必要です。

ということで、私の朝の散歩は山の道を避けるようになりました。朝の清々しい空気を吸いながら、アスファルト敷きの道ではなく、土そのものを感じる里山の小道を歩くことは足元からその日一日の生気が立ち上ってくるような気がしました。山の中に咲く人の手入れが入らない野生の花々も活力に満ち耀いています。そうした山の生気を感じることができなくなるのは、とても残念なことです。それに、今年は、散歩途中での蕨とりもできなくなりました。歩いている道の真ん中や傍らにのびている蕨です。ひょろひょろ、すくすく、よく伸びています。少人数の家庭では、朝の散歩中で採れるだけで、十分にイケます。もう今年は買って食べるしかありません。

そういえば、8年?ほど前に、散歩途中で猟友会の数名の方々が猟銃を発砲していて驚いてことがありましたが、あれは、やっぱり熊を狙っての発砲だったのかなとも思い出しております。

あのときは、狙った獣は何だったのだろうと、イノシシかしら、クマ?、まさか、と思っていたのですが、最近、その辺りで熊が目撃されたとのことで、ああ、そうだったのか、と思い出しています。

さて、こういうことで、私の散歩コースは違ってきましたが、それはそれなりに新しい発見があるかなとも思っています。

今日掲載した一首は、通りすがりに目に入った「こもれび」と空木から詠いました。空木は、その枝の中が空洞とのことで、空木となったとのことです。樹名の漢字、その意味、音の響きに深さを感じます。別名は「卯の花」とも言います。「卯の花」も素敵な樹名ですが、私が今日見た「こもれび」には「空木」を1首のなかに用いるのが相応しいと思っています。


<Thank you for your reply>

:

silent spirits
haunt in this lonely hour
ghostly flowers' sway
:
(C )Ashoka Weerakkody










2024年5月25日土曜日

現実と夢からの1首 / Tanka from a dream and reality....20240525

:

ダイナミックに地は動く消防車わが歌よぎり現(うつつ)の流る

:
 dynamically
the earth moving
a fire engine 
passes my tanka
thus, reality flows…

:

(C)2024Rika Inami 稲美里佳

:

普段、私は睡眠中にあまり夢を見ないのですが、最近、よく夢を見ます。夢の内容があまりに鮮烈な場合、短歌を作り保存しておいています。今日はその中からの1首を選びBlogを更新しました。少々シュールな歌になったようです。夢は現実に体験したことへの私の深層心理を表現していると思っています。


<Thank you for your reply >
:

depressed 
even the fires may burn 
themselves out
:
(C) Ashoka Weerakkody



2024年5月18日土曜日

八塩いこいの森をたずねて3首 / Three pieces of tanka to Yashio Forest 20240518


こちらの3首は、今月初めに訪ねた秋田県由利本荘市にある八塩いこいの森で詠った短歌です。

1

(はな)びらの水面に散りてかへらざる光すくふか八塩の湖(うみ)
:
Cherry’s petals
fall on the water and
never revive
Shall the light of Lake Yashio
save them?
 

2

黄桜の面(おもわ)に寄れば薄紅の花芯のふるへ些()もとどまらず
:

approaching
a yellow cherry blossom…
its faint pink core
trembles without ceasing
even a little

3


水没の樹々綺羅に光()る八塩湖に金黒羽白 優遊の泳
:
Submerged trees
gleaming on Lake Yashio
with light
Golden blacktail swims serene
in eternal space

:

( C)2024Rika Inami 稲美里佳


<Thank you for your reply>
:
a lakeful 
 of sorrows captured ... 
your heartbeat
:
(C)2024 Ashoka Weerakkody


 

幽の盆 西馬音内の盆踊 / Ethereal Bon Odori in Nishimonai 20240518

 

昨日は嬉しいことがありました。秋田県羽後町の観光物産協会にお願いし、私の新書『幽の盆 西馬音内の盆踊』(ゆうのぼん にしもないのぼんおどり)を西馬音内盆踊り会館で販売していただけることになりました。

https://www.amazon.co.jp/幽の盆-西馬音内の盆踊-Ethereal-Bon-Odori-Nishimonai/dp/B0CTGY8BDM

また、amazon com で同書の英語版も発売されました。

“Ethereal Bon Odori in Nishimonai” 洋書になっています。

ペーパーバックにつきましては、アメリカとイギリスで外部流通できるようにいたしました。ということで、アメリカとイギリスの皆様は、amazon以外の書店でも私の本を購入可にはなっています。

これからも何卒宜しくお願い申し上げます。

Thank you all for your support and support.

Yesterday I had a happy occasion. I went to the Tourism and Products Association of Ugo Town, Akita Prefecture, and was told that my new book, "Yū no Bon: Bon Odori in Nishimonai" (Bon Odori in Nishimonai) will be available at the Nishimonai Bon Odori Hall.

Furthermore, the English version of the same book is also available on amazon. com.

"Ethereal Bon Odori in Nishimonai".

The paperback is now available for external distribution in the US and UK. So, those of you who live in the US and UK can now purchase my book "Ethereal Bon Odori in NIshimonai" outside of amazon, the other real bookstores.

Thank you for your continued support.


英語版ペーパーバック/ Paperback in English




 


2024年5月11日土曜日

山藤 / Mountain Wisteria... 20240511


 天霧ふ冷たき細雨けぶるなか枝垂るる山の藤の紫

 :

amidst the cold rain…

veiled by misty clouds

the purple hues

of wisteria sagging down

in the mountain

:

(C )2024Rika Inami稲美里佳


ここ2,3日、立夏過ぎの5月にしては肌寒い日が続いていました。ここ2週間内、暑いぐらいの気温が高い日もあれば、それから急に10℃以上も下がりました。その気温急降下した頃に見た山藤を詠いました。次は同じ日に詠った1首です。

良き歌うたふといはるる人よ我は然なる生を歩まれざりき

(C)2024稲美 里佳


<Thank you for your reply >

:

a perfect blend

'tween heavenly and worldly

mysteria

:

(C )Ashoka Weerakkody