時はもや灼熱にしてゆるされず森の木蔦にやすらふことも
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噴き上げむ地中深くにとぐろ巻く灼熱の星 間に合ふか 人
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Poet of the Fifth Dimension, Rika Inami's Blog. Her inner space is expressed in tanka , photographs and daily life. She loves her home land, Akita, the Land of Poetry and mainly she compose tanka on nature. 五次元歌人 稲美里佳の内面世界が短歌や写真、そして日常生活を通して描かれています。詩の国 秋田に在住し主として自然詠を詠っています。
時はもや灼熱にしてゆるされず森の木蔦にやすらふことも
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噴き上げむ地中深くにとぐろ巻く灼熱の星 間に合ふか 人
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地をめぐり小花咲きつぐ秋桜(こすもす)の宙(そら)へあかるむ坂道をゆく
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From “TANKA
HARAKO” by Rika Inami
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風にゆれ我にとびこむコスモスの朝日色にし区切りの日とす
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(
C)2024Rika Inami 稲美里佳
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じつは、この一首はキバナコスモスの色の表現に悩みました。
オレンジ系のキバナコスモスですが、できたら日本の伝統色で表現したいと思いました。
伝統色のサイトで調べると、黄丹(おうに)色がぴったりしています。
が、Google のsearch AI によると、
「黄丹色は、皇太子の袍の色とされ、天皇の御袍の色である「黄櫨染(こうろぜん)」とともに「絶対禁色」でした。皇太子の地位を意味する太陽の色を表現しているともいわれています。現代では、雛人形などに黄丹色が見られます。」
他の色について書いてあるサイトでも同様の事が記載してあります。
となって、私は非常に悩みました。
私ごときの短歌に「黄丹」ということばを使ってよいものか、不遜極まりないことではないか……
結句について、何の「区切り」かは秘密です🤫
真正の時の嵐や雨一過 珊珊去りて秋風さやぐ
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a true season's storm...
after weakened Shanshan
pouring rain
passes through these islands
and autumn breeze rustles
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(C )2024Rika Inami稲美里佳
すがやかに玉露こぼす若稲穂ゆだる残暑の朝明けほどけ
feeling relieved...
young ears of rice spill fresh,
crystal dews upon
a lingering summer's morn—
as if boiling in the heat
( C)2024Rika Inami 稲美里佳
昨日から送り盆に入りました。そして昨日は、送り盆の期間中8月16日から18日に開催されるユネスコ無形文化遺産の西馬音内の盆踊の初日でもあります。
昨夜は用事があり、少し急いで盆踊りを見に行きました。宵更けて、そして踊りの囃子方にも酔いが回って、素晴らしい囃子を聞くことができました。ビデオの中にはかなり卑猥な言葉が入っていたので、撮ったものの中からシェアするビデオを選ぶのに時間がかかりました。
ビデオの中に「櫓太鼓にあつまる踊り子は馬音(ばおん)の流れに産湯につかった綺麗なじょっこ(嬢っこ/女の子)たち」という1節がありますが、「馬音」とは、西馬音内川のことです。
ちなみに拙著「幽の盆 西馬音内の盆踊 / Ethereal Bon Odori in
Nishimonai」のブックカバーは、真冬に馬音川(西馬音内川)の流れに差していた光に感銘して撮った写真を元にしています。