哀しみの深さたたへて濃霧ふる翳る流線
誰(た)のたましひか
thick fog
with deep sorrow…
whose soul
is the blurred streamline
beyond the windshield?
けふ一日ぎりぎりに生きはたて見む霧の翳りに君をみとめて
living life
to the fullest today
for the ultimate
I recognize you
in fog’s silhouette
帰りの出発は思いのほか遅くなりました。私はこのドライブで高速道路は走らず、下の道をとったのですが、予定より遅く出発したので、じきに夕べの薄闇が迫り暗くなり夜になりました。
途中でどこか宿をとろうか、或いは車中泊しようか等考えました。が、家の事も心配でした。道の駅でときどき休みをとり、ずっと走っていました。
スマホの道の駅アプリには、山形の天童道の駅は車中泊に良いと書かれてありました。そこに到着したときには、夜も10時を過ぎ、すでに目当ての温泉は終わっていました。沢山の車がパーキングロットに停まっていました。どうやら車中泊している車のようでした。私も倣って車中泊組に入りました。2時間ほど眠ることができたのでしょうか。が、すっかり疲れ切って眠ったのですが、たったの2時間しか眠ることができなかったのです。その後、もぞもぞと再び眠ろうと努力はしましたが、眠ることはできません。疲れはとれていました。私は出発することにしました。
真夜中のコンビニに寄るのも初めての体験でした。そうそう、このドライブ旅行で楽しかったのことの一つは、コンビニでヤフーニュースで紹介されているコンビニスウィーツを買って食べたことも入っていました。普段コンビニで買い物することがない私にとっては、思い切り開放された気分でそんな他愛もないことに喜んでいました。ローソンにファミマにセブンイレブン3社のマリトッツォを食べ比べてみたのでした。
ずっと私は走っていました。13号線の深夜の闇を走るのは大型トラックと私ぐらいでした。
大型トラックは私の慎重運転の後ろをしばらく走っていたのでしたが、私は減速し、トラックに追い越してもらいました。トラックは感謝(?)挨拶(?)冷やかし(?)、後部ライトでチカチカさせ私に合図を送りスピードを上げて過ぎ去りました。
濃い霧が降りてきました。
ヴェールが暗い闇のなかから次々に絶え間なく湧くように降りてきました。新しく降りてくる切れ目でしょうか。運転する私のフロントガラス越しにヴェールの流れる線のように見えました。その流れる霧の線は誰かの魂のように見えました。誰かは分かっていました。もちろん、この出来事に関係している人です。
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Translated by Ban Mihaly
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