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2022年4月6日水曜日

帰還前の白鳥/ Swans before northern migration


真白きの羽汚さぬか泥(ひじ)ぬるむ残雪の田のスワン一群 (ひとむら)

 

won’t they

stain white feathers? 

mud warming up

swans are flocking in

rice fields with lingering snow

 

(C)2022Rika Inami稲美里佳





温かくなってきました。

クワツークワッークワッー、空から白鳥の声が聞こえてきました。

散歩中、歩きながらその啼き声を耳にした私は空を見上げました。一羽の白鳥が飛んでいます。思わずカメラを空に向けましたが間に合いませんでした。スーッと白鳥は私の頭上を通り過ぎてしまいました。が、「近くにいるな」と思いました。

辺りを見渡しました。

あ、いました、いました。右側の100mぐらい先でしょうか。白鳥が田んぼの中に群れています。2030羽ぐらいでしょうか。あっちの田んぼ、こっちの田んぼとそれぞれにくつろぎ歩いたり、餌漁りをしています。

シベリアへの帰還前に雪が殆ど消えた田んぼで腹ごしらえをしているのでしょう。

私は道を降りて畦伝いに歩いてゆき白鳥たちに近づいていきました。

まだ遠いとは思いつつ、私が近づくことで彼らは逃げ飛んでいくのではないかと思い、距離はありましたが写真を撮りながらいきました。

だんだん近くなりました。数羽は飛んでいきましたが、殆どの白鳥は私の存在など気にしていないようです。いえ、飛んでいった数羽も私を気にしていたからではないのかもしれません。というのは、人里にかなり近く、家々が間近いところに彼らは群れていたからです。警戒などしていないのでしょう。

恒例の春の一景。


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