early spring…
clear and empty sky
reflecting white
in the snowfield makes
me sad
(C )2024Rika Inami 稲美里佳
<Thank you for your reply.>
Poet of the Fifth Dimension, Rika Inami's Blog. Her inner space is expressed in tanka , photographs and daily life. She loves her home land, Akita, the Land of Poetry and mainly she compose tanka on nature. 五次元歌人 稲美里佳の内面世界が短歌や写真、そして日常生活を通して描かれています。詩の国 秋田に在住し主として自然詠を詠っています。
early spring…
clear and empty sky
reflecting white
in the snowfield makes
me sad
(C )2024Rika Inami 稲美里佳
<Thank you for your reply.>
一昨日から昨日にかけて関東甲信で雪が降り、積雪し、交通機関の乱れ等がありました。
いつも思うのは、近年、今まで積雪しなかった地方でも積雪するようになったのに、不用意にも積雪した道路を車が夏タイヤで運転していることについてです。
雪が降っても何日も降り続かないだろうし、降ってもいずれ解けるだろうと高をくくって、普通の夏タイヤで運転し始めるのでしょうが、事故とはこんな思い込み、自己判断から起こるのかもしれません。
気象も大分変ってきました。もうそろそろ、「東京は雪が降らない。降っても少々」等の思い込みを無くしてもよいような気がします。
車に乗るのならば、これまであまり降雪しなかった地方でも降雪に備えて、通年用のタイヤにするか、降雪用にスタッドレスタイヤやチェーンを用意しておくか、それなりの準備が必要になったのではないでしょうか。
こうした降雪少々の地域にまつわり、思い出すことがあります。
短歌を始めた当初のことでした。私は自己流で短歌を詠んでいることに疑問を覚え、短期間ではありましたが、ある結社主催のオンライン添削コーナーに投稿し、添削して頂いていました。一首につき、丁寧に添削してくださいまして、かなり勉強になりましたが、私は様々に疑問を持つようになり投稿をやめました。
その一つが、降雪し除雪の短歌を詠い投稿した折でした。
今、その昔の短歌を思い出せませんが、記憶しているかぎりでここに書きます。
当地は秋田県、県内でも豪雪地帯の方です。
今冬は暖冬で降雪が少なく、除雪の日々が少ないのですが、当時は例年並みの降雪、そして日々の家前に溜まる除雪作業でした。
私はそんな日常の除雪を短歌に詠みました。「ダンプ」を入れて詠いその結社添削サイトに投稿しました。「ダンプ」とは、除雪に使う除雪ダンプのことです。
添削してくださったのは、関西方面の男性の歌人先生だったと思います。
ダンプについて―「ダンプとは何ですか? トラックのダンプのことですか?」
と、その歌人先生は私に訊かれました。
降雪除雪の一首だったので、三十一音の短い一首中、当然私は除雪ダンプと解してくださるだろうと思い込んでいましたが、私はここでがっくり落胆してしまいました。
「(除雪)ダンプを知らないの!日本は広いのよ!雪が降らない都会だけが日本じゃありません」と怪訝に思いましたが、適当な説明をしそれ以上は突っ込みませんでした。
今では、冬季には東京、大阪のような都会でも結構降雪し積雪する日があります。
ネットで見る限りでは、そちらでも降雪とあれば、(除雪)ダンプの単語が出てくるようです。
これも時代の遷り変りにつれ生活の中から出てきた単語であり、所変われば生活様式が変わり、或いは無くなるかもしれない単語でもあります。
全くのフィクションから、対象への頭で描くイメージだけで詩を書く人もいるでしょうが、私はそうしたタイプではありません。
現実の対象を見て、聞き、触れて、あるいは現実から直接、体で受けて詩を作るタイプです。
ということは、当然、私が住んでいる環境が私の詩にとっては大きく影響を与えます。
したがって、たかが「除雪ダンプ」であれ、それを知らなかった人が存在し、私の短歌が否定された(そういう印象を受けました)ということは、私の短歌創作上、キズのような痛みさえ感じ、その一件はいつまでも心に残りました。
こうした苦々しい経験も一端となり、私は、短歌をWEB上に投稿するときに、写真を添えたほうが良いようだと思い、写真を用いるようになったのでした。
勿論、写真ならば、言語の相違もかなり解消してくれます。
私の本『幽の盆 西馬音内の盆踊:Ethereal Bon Odori in
Nishimonai』 についてですが、無事に昨日、ペーパーバックがKindle-Amazon で出版されました。
が、出版前に著者コピーを取り寄せてみました。少し気になったところがあったので、ペーパーバック、電子書籍ともに更新しました。
もう更新版が発売されています。
こんなところが、Kindle で作る強みです。
つまり、私のようなうっかり者には、気づいたら直ぐに訂正できるということです。
有名な物書きも出版後に訂正を入れていると耳にしたことがあるので、まあ許されるかなと思っています。
プロモーションはもう少し落ち着いてからにします。
本を作る度に、さまざまに勉強になります。
近くの書店さんが「本を作る技術だ」と仰ってくださいました。
自分で言うのもおこがましいですが、少しずつ技術的に上がっているような気がします。
前回のエド・ブレムソン氏の詩歌翻訳本でも悩みましたが、今回も表記他で大いに悩みました。
内容は、歌集になっていますが、amazon で主たるカテゴリーを文学・評論としたように、「西馬音内盆踊り」について、説明を随所に入れ、言い伝えられたことを元に私の見解を入れています。
ちょっとした芸術論になっているかもしれません。
近年、「西馬音内盆踊り」について、形而下的解釈が一般的になっているようですが、私はあくまで言い伝えられてきた西馬音内町民の立場になり、同書で「死者の供養」を主張しました。まさに「幽の盆」です。
表紙は、近くの川で見た光を元にデザインしました。
季節は冬、ある晴れた日に天から舞い降りてきたような光でした。
紫光、青い光、ちょっとした角度の違いで光の色が微妙に変化していました。川の流れに反射してとても美しい光でした。
忘れられない、その光をブックカバーにしました。
ページ数45ページ、ペーパーバックの値段を当初より100円下げ税込:1100円(税抜1000円)にしました。
電子書籍は税込:500円です。
プレミアムカラーインク印刷。日英語バイリンガル版。
少し当座ゆっくり過ごしたいと思います。
:
電子書籍『幽の盆 西馬音内の盆踊』出版
Amazon で本日発売
電子書籍『幽の盆 西馬音内の盆踊 Ethereal Bon Odori in Nishimonai』
ペーパーバックは2024年2月3日発売予定