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2024年3月24日日曜日

十三夜 / Thirteenth Lunar -20240323

 

なほ花見えぬ弥生月(やよいづき)
くちびるに紅(べに)をにじませうつそみ見入る
 :
March, flowers
are invisible outside, yet
I gently
apply crimson lipstick
how does my earthly self look
 :
(C )2024Rika Inami 稲美里佳
:
<Thank you for your reply>
:
slowly and softly
crimson petals open out...
first blossom
:
(C)Ashoka Weerakkody
:
:



 
 


2024年3月20日水曜日

春分の日/ Vernal Equinox Day 20240320 Wed


春分や彼岸の道も明けゆかむ未明勤しむ精進料理
 :
Vernal Equinox…
the other world’s path
also brightens
Cooking the Lenten fare
for the deceased at dawn 
:

春めきて一日(ひとひ)追ひたり白鳥を雪解の歌は田畦にわたり

spring allure
all day I chase the swans
across the rice fields
thaw’s song echoing
along furrows

:

(C )2024Rika Inami 稲美里佳 


 


2024年3月15日金曜日

春萌す/ Spring Air ...20240315

“Spring” – paper. watercolor. ink. pen. - 18.5 X 18 – 2022

:

朝に雪 昼には雷雨轟きてついに霽れるや春気ゆたけし

:

in the morning, heavy snow

lighting with thick and fast rain
in the afternoon
finally, sunny, the air in spring
is full of variety
:
(C )2024Rika Inami 稲美里佳
:
დილიდან თოვდა ხვავრიელად, ფანტელ-ფანტელად, 
მერე უეცრად იელვა და წვიმა დაუშვა...
ნაშუადღევზე მოისარკა, გამოიმზევა,
არე გაჯერდა 
გაზაფხულის არომატებით.
:
Translated by Mirian Kiknadze
(Free translation from English versions. 2024.03.15) 

:
<Thank you for your reply>

weather gods
all in a day's work, indeed ...
surprise me
:
(C)Ashoka Weerakkody

昨日は奇妙なお天気でした。
朝、吹雪はしませんでしたが、かなりの降雪がありました。
ややすると、雨になり降った雪を消しました。
午後になると、今度は稲光とともに雷雨になりました。
それが一段落したかと思ったら、晴れ間が見え、みるみるうちに晴天
になりました。
半日で雪、雨、雷、晴天とめまぐるしく気象が変化し、ただ「オカシイ」
としか言いようのないお天気でした。
温かい春がやってきたようです。
絵はジョージアのMirian Kiknadze 様作で、添えてくださり、また拙歌をジョージア語に翻訳もしてくださいました。
Mirian Kiknadze 様、
いつもご返句をくださいます
Ashoka Weerakkody様
心より御礼申し上げます。







2024年3月10日日曜日

春もよひ/ Spring Preparations...20240310

 

春もよひ 花あは 消ゆるがに (とき)の間(あわい) 田居に舞ひけり

harumoyoi/ yukibana awa ni/ kiyuru gani/ tokinoawai ni/ tai ni mai keri

spring preparations…
between seasons
snow flowers
fluttering down to the rice fields
like disappearances


( C)2024Rika Inami 稲美 里佳

...........      ........     .........       .........    ...........      ........     

この短歌ですが、日英語とも押韻しています。如何ですか?
日本語は「イ」で、英語は“S”です。
意識的にこんな習作をしてみました。

This tanka rhymes with both Japanese and English.
What do you think?
Japanese is "" and English is "S".
This is the first time I consciously tried to compose this kind of study.


<Thank you for your reply>


tender petals
falling off hardened bark
of tree trunks

( C) 
Ashoka Weerakkody











2024年3月5日火曜日

水蔭草の歌 20240305

<SHADOWKRAFT 10 に掲載された短歌をフォト短歌にしました>

:

 甲高き鳥の啼き声 川の瀬の水陰草を透(す)く霜の朝

:
frosty morning…
bird’s high-pitched
chirpings
pierce through grasses
along the river
:
From #SHADOWKRAFT 10
:
(C )Rika Inami 稲美里佳
:
<Thank you for translating into Georgia>

甲高き鳥の啼き声川の瀬の水陰草を透く霜の朝 . *** დილიდან ყინვა… მდინარის გასწვრივ, ლელქაშიდან, სულის შემძვრელი, საწყალობი, ჩივილი ჩიტის. . .
Translated by Mirian Kiknadze
(Free translation from English versions. 2024.02.23)

Amzon Ranking 幽の盆 西馬音内の盆踊/ Ethereal Bon Odori in Nishimonai 20240305

 

日英2か国語で短歌を詠んでいます。
Japanese -English Bilingual Edition

今日はささやかながら嬉しいことがありました。

私の新刊の『幽の盆 西馬音内の盆踊』が、amazonランキングで結構上位にあったのです。

<本日2024年3月5日5:00 時点>

·         Amazon 売れ筋ランキング: - 95,992位本 (本の売れ筋ランキングを見る)

o    - 39歌集

o    - 138昔話・伝承

Kindle で自作した本の割にはイイ線いっているのではないかと思いました。

目下、時間が経つにつれて下がっていますが、頑張っているなあと思いました。

14:00時点では

<本日2024年3月5日14:00 時点>

·         Amazon 売れ筋ランキング: - 123,846位本 (本の売れ筋ランキングを見る)

o    - 58歌集

o    - 176昔話・伝承

最近少し落ち込んでいたので、このランキングのおかげで元気が出てきました。

皆様、ありがとうございます!

心より感謝申し上げます。

 

2024年2月22日木曜日

My Favorite Tanka

 

真前(まさき)過(よ)ぐ羽に精籠む白鷺は淡雪が間を斜に飛び去りぬ
 

before my eyes
a white heron with wings
full of spirit
slantingly flying through
between fluffy snow and snow


(C)Rika Inami 稲美里佳


Thank you for  the translation into Georgia by Mr. Mirian Kiknadze

ჩემს წინ ეული,
თეთრ-ფრთა-ფარფატა,
ალმაცერად მიფრინავს წერო…
სულ ზემოთ, ცისკენ,
ფიფქ თოვლის ზღვაში.
.
.
(free translation from English versions. 2024.02.22)
:
:
Thank you for your reply to Mr. Ashoka Weerakkody.


:
a slanting heron
seems to me an escapee
snow fortress

(C)Ashoka Weerakkody

: ::::::::: :


また寒さが戻り降雪しました。

これが今の季節の通常の気候でしょうが、一日の違いで気温差が10℃以上ともなると、体調不良にならないように、気をつけたいものです。

短歌は私の初期作品(2005年作)です。

この1首を詠ったのは、秋田県湯沢市稲庭を流れている皆瀬川沿の道をドライブしている時でした。

冬のある日、淡く雪が降っている日中、私が運転する車のフロントガラスの前を、一羽の鷺がさっと横切って飛び去ってゆくのを見たのです。

運転者の私にとっては、車のフロントガラスにかなり近く横切って飛んでいったように見えました。

運転中、行く手を遮った一羽の鷺は危険極まりない存在で、一瞬驚きましたが、純白の羽を広げた美しい鷺を間近に見たという感動のほうが先に立ち、私はしばらく胸の高鳴りを覚えました。田舎道で他に通る車が無かったのは幸いでした。

写真の山は稲庭の山ではありません。

私が撮った多くの写真の中に、探せば皆瀬川に沿って聳えている山の写真がおそらくあると思いますが、今回は近くの里山の写真を背景にフォト短歌を作りました。




秋田県羽後町の西馬音内の盆踊(にしもないのぼんおどり)にご興味がおありでしたら、いろいろ説明も入れてありますので、ご一読いただければと願っております。
amazon や羽後町の書店で販売しております。