Poet of the Fifth Dimension, Rika Inami's Blog. Her inner space is expressed in tanka , photographs and daily life. She loves her home land, Akita, the Land of Poetry and mainly she compose tanka on nature. 五次元歌人 稲美里佳の内面世界が短歌や写真、そして日常生活を通して描かれています。詩の国 秋田に在住し主として自然詠を詠っています。
2024年7月9日火曜日
うたてき思い / Unpleasant feeling...20240709
2024年7月6日土曜日
生生の田ゐ / growing rice plants....20240706
―五月雨のあと、青々と伸びてゆく稲がひろがる田んぼを詠いました
2024年6月下旬―
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ひねもすのさみだれ退くや真日のぼる生生の田ゐ青はかがよふ
:
all-day
long
early
summer rain recedes…
beautiful
sun rises
over the growing
rice plants
soon, gleaming blue spreads
:
(C )2024Rika Inami 稲美里佳
2024年6月30日日曜日
夏の道 / Summer Path ... 20240630
夏の道くまみにみゆる鎮守さま繁のふかみに埋まるごとし
:the Guardian shrine glimpsed
from the corner
as if buried dense
in herbaceous growth
2024年6月9日日曜日
ユリノキの花/ Tulip tree ...20240609
:
somehow
I see the tulip tree flower
on a day
strong wind blows through
tossing fresh verdure
:
(C)2024Rika Inami 稲美里佳
先日、人から花名は分からないが珍しい花が咲いていると聞き、急いでその場に見に行きました。言われたように、見ごろは終わりかけで花数は少なかったのですが、辛うじて見ることができました。高く伸びた木に花を3個ばかり見ることができました。私としましては、急いで駆け付けたので、見ることができ、ほっとし嬉しかったです。できたら花名を知りたいと思い、その場でスマホで検索し調べると、直ぐに分かりました。「ユリノキの花」でした。英語ではチューリップに似た花を咲かせるとのことで、チューリップツリーと言われています。百合にも似ていますね。和名は他にハンテンボク(半纏木)、レンゲボク(蓮華木)、チューリップツリー、チューリップノキ、ウッコンコウジュ(鬱金香樹)、グンバイボク(軍配木)等いろいろあるようです。
2024年6月3日月曜日
空木 / Deutzia ...20240603
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木洩れ日の間に控へます静かなるみ魂のかげり 空木ゆるるや
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shadow shimmering in dappled
sunlight
through the void tree, Deutzia
flowers sway benignly
:
(C )2024Rika Inami 稲美里佳
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※Deutzia branches are said to be hollow inside.
:
特に昨年来、当地は熊の出没が多く、冬の冬眠から目覚めた熊が私が住む地域にも毎日のように出没し、iPhoneのアラームが鳴ること頻りです。
熊出没の話題の中には、町のど真ん中の◯◯屋に出ただの、ごく近所の集会所に出ただの等、その真偽を疑うものもあるのですが、警察さんが「柿の木を切ったほうが良い」等、指導してくださったとなると、やっぱり本当なのかしら、と思ったりもします。
在郷の村落付近に出るのは日常茶飯事で、この頃のアラームは、殆ど子熊の出没の警告です。この冬は子熊が沢山生まれたのでしょうか。子熊が現れるということは、近くに親熊がいるということになります。十分な警戒が必要です。
ということで、私の朝の散歩は山の道を避けるようになりました。朝の清々しい空気を吸いながら、アスファルト敷きの道ではなく、土そのものを感じる里山の小道を歩くことは足元からその日一日の生気が立ち上ってくるような気がしました。山の中に咲く人の手入れが入らない野生の花々も活力に満ち耀いています。そうした山の生気を感じることができなくなるのは、とても残念なことです。それに、今年は、散歩途中での蕨とりもできなくなりました。歩いている道の真ん中や傍らにのびている蕨です。ひょろひょろ、すくすく、よく伸びています。少人数の家庭では、朝の散歩中で採れるだけで、十分にイケます。もう今年は買って食べるしかありません。
そういえば、8年?ほど前に、散歩途中で猟友会の数名の方々が猟銃を発砲していて驚いてことがありましたが、あれは、やっぱり熊を狙っての発砲だったのかなとも思い出しております。
あのときは、狙った獣は何だったのだろうと、イノシシかしら、クマ?、まさか、と思っていたのですが、最近、その辺りで熊が目撃されたとのことで、ああ、そうだったのか、と思い出しています。
さて、こういうことで、私の散歩コースは違ってきましたが、それはそれなりに新しい発見があるかなとも思っています。
今日掲載した一首は、通りすがりに目に入った「こもれび」と空木から詠いました。空木は、その枝の中が空洞とのことで、空木となったとのことです。樹名の漢字、その意味、音の響きに深さを感じます。別名は「卯の花」とも言います。「卯の花」も素敵な樹名ですが、私が今日見た「こもれび」には「空木」を1首のなかに用いるのが相応しいと思っています。
<Thank you for your reply>
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2024年5月25日土曜日
現実と夢からの1首 / Tanka from a dream and reality....20240525
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ダイナミックに地は動く消防車わが歌よぎり現(うつつ)の流る
the earth moving
a fire engine
passes my tanka
thus, reality flows…
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(C)2024Rika Inami 稲美里佳
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普段、私は睡眠中にあまり夢を見ないのですが、最近、よく夢を見ます。夢の内容があまりに鮮烈な場合、短歌を作り保存しておいています。今日はその中からの1首を選びBlogを更新しました。少々シュールな歌になったようです。夢は現実に体験したことへの私の深層心理を表現していると思っています。
2024年5月18日土曜日
八塩いこいの森をたずねて3首 / Three pieces of tanka to Yashio Forest 20240518
こちらの3首は、今月初めに訪ねた秋田県由利本荘市にある八塩いこいの森で詠った短歌です。
1
:
Cherry’s petals
fall on the water and
never revive
Shall the light of Lake Yashio
save them?
2
:
水没の樹々綺羅に光(て)る八塩湖に金黒羽白 優遊の泳
:
Submerged trees
gleaming on Lake Yashio
with light
Golden blacktail swims serene
in eternal space
:
( C)2024Rika Inami
稲美里佳
:
a lakeful
of sorrows captured ...
your heartbeat
:
(C)2024 Ashoka Weerakkody