風にゆれ我にとびこむコスモスの朝日色にし区切りの日とす
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C)2024Rika Inami 稲美里佳
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じつは、この一首はキバナコスモスの色の表現に悩みました。
オレンジ系のキバナコスモスですが、できたら日本の伝統色で表現したいと思いました。
伝統色のサイトで調べると、黄丹(おうに)色がぴったりしています。
が、Google のsearch AI によると、
「黄丹色は、皇太子の袍の色とされ、天皇の御袍の色である「黄櫨染(こうろぜん)」とともに「絶対禁色」でした。皇太子の地位を意味する太陽の色を表現しているともいわれています。現代では、雛人形などに黄丹色が見られます。」
他の色について書いてあるサイトでも同様の事が記載してあります。
となって、私は非常に悩みました。
私ごときの短歌に「黄丹」ということばを使ってよいものか、不遜極まりないことではないか……
これだったら構わないのではないかと思い、私は4句目に「朝日色」と入れ、
漸く落ち着いた次第でした。
尚、初稿は以下のように詠いました。
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風にゆれ我にとびこむコスモスの彩(いろ)あざやかにし区切りの日とす
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「彩(いろ)鮮やか」よりは、具体的な色名を入れたほうが、写真無しで表現する場合、
読み手に訴えるのではないかと思い、改稿した次第でした。
結句について、何の「区切り」かは秘密です🤫