森のなか小夜啼鳥はなきやまず喜々とし飛翔する君を見つ
in the forest
nightingale doesn't stop
singing
seeing you fly happily
in the air
Poet of the Fifth Dimension, Rika Inami's Blog. Her inner space is expressed in tanka , photographs and daily life. She loves her home land, Akita, the Land of Poetry and mainly she compose tanka on nature. 五次元歌人 稲美里佳の内面世界が短歌や写真、そして日常生活を通して描かれています。詩の国 秋田に在住し主として自然詠を詠っています。
森のなか小夜啼鳥はなきやまず喜々とし飛翔する君を見つ
in the forest
nightingale doesn't stop
singing
seeing you fly happily
in the air
Eternal cerulean
of melting snow water
is being opened…
I may disappear
into Lake Shusen
2
夏たちて湖(うみ)にみなぎる雪解水もゆる若葉の樹々しづむまで
見あぐれば初夏の日差しが桜(はな)透かすかぎろひ結ぶ季(とき)のはざまか
look up…
the early summer shines
through cherry
the border of season shimmers
flaming up
真白きの羽汚さぬか泥(ひじ)ぬるむ残雪の田のスワン一群 (ひとむら)
stain white feathers?
mud warming up
swans are flocking in
rice fields with
lingering snow
(C)2022Rika Inami稲美里佳
温かくなってきました。
クワツークワッークワッー、空から白鳥の声が聞こえてきました。
散歩中、歩きながらその啼き声を耳にした私は空を見上げました。一羽の白鳥が飛んでいます。思わずカメラを空に向けましたが間に合いませんでした。スーッと白鳥は私の頭上を通り過ぎてしまいました。が、「近くにいるな」と思いました。
辺りを見渡しました。
あ、いました、いました。右側の100mぐらい先でしょうか。白鳥が田んぼの中に群れています。20~30羽ぐらいでしょうか。あっちの田んぼ、こっちの田んぼとそれぞれにくつろぎ歩いたり、餌漁りをしています。
シベリアへの帰還前に雪が殆ど消えた田んぼで腹ごしらえをしているのでしょう。
私は道を降りて畦伝いに歩いてゆき白鳥たちに近づいていきました。
まだ遠いとは思いつつ、私が近づくことで彼らは逃げ飛んでいくのではないかと思い、距離はありましたが写真を撮りながらいきました。
だんだん近くなりました。数羽は飛んでいきましたが、殆どの白鳥は私の存在など気にしていないようです。いえ、飛んでいった数羽も私を気にしていたからではないのかもしれません。というのは、人里にかなり近く、家々が間近いところに彼らは群れていたからです。警戒などしていないのでしょう。
恒例の春の一景。
満天は玲瓏と澄み西の端(は)にオリオンの光(て)る春の夜沁むる
whole
clear sky
being
studded with stars
Orion
shining at
the western edge
…spring
night floods me
画像は友だちから借りました。
(C)2022Rika Inami稲美里佳
いつものように自室の西側の窓から夜の空を仰ぐと月光のない澄んだ夜空に星々がちりばめられ輝いていました。
月はどこに見えるのだろうと思い目を凝らしましたが、どこにも見えません。
月齢をアプリで調べてみると、昨夜の月は既朔(二日)月。満月後の若い月は早々に東の空から昇り西に沈んでしまったようでした。
西空に目を当てるとオリオン座が輝いていました。
調べてみると、オリオンは公転の関係で間もなく夜空には見えなくなるとのこと。春の彼岸明け(3月24日)には死者を西にむかって送りました。間もなく見えなくなるというオリオンになんだか死者の魂が籠っているようにも感じ、その輝きにしばらく魅入っていました。
残念ながら私のカメラでは星々の瞬きを撮ることができませんでした。
友だちのルダキさんが送ってくださった写真をお借りしました。
一日も早くウクライナの平和が回復しますように。
世界が平和になりますように(合掌)
To my Interview on Poetry Matters
Rika Inami Facebook: https://www.facebook.com/rika.inami.35
越冬の薔薇も雪解にのぞきたり 棘鋭きに深雪(みゆき)痛しも
snow melting…
over-wintered roses are
visible
how painful sharp thorns
would be for the deep piled snow
(C)2022Rika Inami稲美里佳
ばらばらの証明 冬は残り 春風は剥き出しに吹き 枝は手を振っている 林地ではトンネルを通過 そこで静かに待っている 愛らしい小さな動物は 真昼の星のように うろうろと 放浪するように 互いを訪ね往来する Szerteszét nyomokat hagyott a tél, Vicsorit a tavaszi szél, Ágak integetve bólogatnak. Erdő talajaban, alagút járatok Ott lent csendben várakozó ravasz kis állatok, Ahogy nappalt a csillagok, Úgy látogatják egymást a vándorok.
(C)Ban Mihaly