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2022年3月27日日曜日

夕べの鳥海山/ Mt Chokai at Dusk


夕さりの真朱(まそほ)にそむる清空は霊峰うつししづかに暮るる  

 

the clear sky dyed

true vermilion by sunset

reflects

the spiritual mountain

becoming dark in silent


(C)2022Rika Inami 稲美里佳


1週間つづいた彼岸が無事に終わりました。無事にと言いますのは、私にとって本当に無事になのです。どうも、こうした仏事のイベント期間中は何かしらの難があったように記憶しています。

盆、秋の彼岸も入れてです。

段差を踏み外して骨折したり、転んで雪解の水たまりへ頭から突っ込み傷をつけたり、突風で家の冬囲いが飛ばされたり、大なり小なり何かしらあるので、この仏事の期間中はとにかく気をつけています。

が、期間中の注意が効を奏してか、近年は無事に済むようになってきました。

今後も心して仏事期間中を過ごしたいと思います。

雪が大分解けてきました。

雪雲がすっかり遠ざかり雲のない晴れた日もみえます。そんな日には自室から鳥海山を臨むことができます。

ウクライナに平和が戻りますように、世界が平和でありますように(合掌)


<ハンガリー語への翻訳、ありがとうございます。>


夕さりの
真朱にそむる
清空は
霊峰うつし
しづかに暮るる

Este színeinek
Ne engedelmeskedj,
Az égbolt tisztasága,
Hegyi szellem tisztelete,

Élj csendben.


Translated by Ban Mihaly



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Ban

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2022年3月21日月曜日

言霊/ Kotodama-Language Spirit

 

堰を切り作りし歌の言の葉はいづちより降りしや 春雪まぶし
 
as if bursting
I composed tanka poetry
where did
those words come from?
spring snow is dazzling

(C)2022Rika Inami稲美里佳

<反戦歌にご返句、ありがとうございました>

メランコリー沈めてみたき春の海

鐘の音は言霊のやう花明かり

(C)田巻 光


平和ボケハッキリさせたロシアかな

巫山人






2022年3月20日日曜日

反戦歌/ Anti War Tanka 7-10 from AIH 55

 

7
彼の裡の業の円環めぐりめぐり一つ所業にあらはるべし



his inner karma 
circling and circling 
finally unites 
to one and leads him 
to such behaviour
 

8 

掟をやぶる侵攻に遮二無二つけし理(ことわり)を誰()れぞしるらむ
 
who will ever 
understand the reason 
why he recklessly 
decided to invade
breaking the law? 

 
9 
 

一丸の業の塊(かたまり)解かれえず命の川は狭()になりゆかむ
 
mass
lump of karma cannot be
unravelled
the flow of life-river will
become narrower
 
 
10


映像に影する彼はひとり座す 遠の側近 何の所以か
 
he is 
shown in the video 
sitting alone
why is his brain trust
apart from him?


 From Tanka by Rika Inami 55



All rights reserved (C)2022Rika Inami稲美里佳

<Thank you for translating my tanka into Hungarian.>


彼の裡の業の円環めぐりめぐり 一つ所業にあらはるべし Belső karma, Körbe és körbe, Végül egyesülve, Vezetnek Életünk útjain.

掟をやぶる侵攻に遮二無二つけし 理(ことわり)を誰(た)れぞしるらむ Megszegve a szabályokat, Ki fogja valaha Megérteni az okát, Amiért vakmerően, Invázió mellett döntött.


一丸の 業の塊 解かれえず 命の川は 狭(せ)になりゆかむ Tömörülve, Karma csomója, Kibonthatlan, Az élet folyója, Áramolva felduzzad

Translated by Ban Mihaly

 


反戦歌/ Anti War Tanka 4-6 from AIH 55

4

極寒の道難のがれポーランドへと歩むひと延々累々
 
extreme coldness…
people walk endlessly
along the road
to neighbouring Poland
to escape danger


5

(ひと)りのみ統べ治むるが彼の国か科学進むも人閉ざしをり
 
is that country 
to be ruled by only one?
despite
the scientific advances
people are still closed off



6


核かざすロシアの攻めにおびえ様々おもふ2022

 

2022…

the year we think about threats

against that country 

attacking with nuclear weapons 

being held up over its head




All rights reserved (C)2022Rika Inami稲美里佳


反戦歌/ Anti War Tanka 1-3 from AIH 55

 

1

一念は平和来たれと軍事侵攻さるるウクライナへの祈り
 
my heart is
filled with prayers for
peace in Ukraine
being invaded by Russian
military force
 

※「ひまわり」はウクライナの国花です。
The sunflower is the national flower of Ukraine.

 


2

にはか掻き曇り暗澹たる世界 眼前(まさき)を揺らし立ちあらはるる
 
all of a sudden
the air becomes leaden
and then
the dark world appears
shaking before my eyes


 

3
 
凄まじき地獄の炎風吹きし如こぼたれしビル噴煙となる
 
as if
terrible hellfire winds
blowing up…
thick smoke rising
from the broken buildings 




All rights reserved (C)2022Rika Inami稲美里佳


<Thank you for your reply.>



はがいくももどかしくても何事も出来ぬ我が身よせめて祈るのみ

(C)Ryuuji Suwa


2022年3月19日土曜日

彼岸入り/ The Beginning of Spring Equinox Week

巡り来て春の彼岸に月満つる雲におぼろは謎かけの如

 

time waxing

the moon becomes full 

in Spring Equinox Week

nebulous clouds 

 seem to be mysterious 


All rights reserved (C)2022Rika Inami稲美里佳


昨日3月18日は春の彼岸入りでした。昨日から7日間は日本の仏教徒にとって彼岸の1週間となります。彼岸明けは3月24日です。

私はこの期間、精進膳を二膳、仏壇に供えます。一つは先祖を含めた亡くなった家族に、もう一つは無縁仏にです。なぜ二膳供えるのかは、亡くなった母から聞いていました。

どうやら母の実家の代々の慣習らしいです。

二膳作り供えるこの慣習を私は好きです。

お膳を上げ、蝋燭を灯し線香をたてた後、抹香を焚きます。

この抹香が耳鼻咽喉気管が弱いアレルギー体質の私にとっては苦手なのですが、焚きます。

以前は木枠を香炉に置き、彼岸中毎日、抹香を盛り焚いていましたが、近年は煙りが家中に蔓延するので、木枠は置かず、親指ほどの抹香をとり焚いています。

それでもともすれば氷点下の気温になるこの季節、窓を閉め切っているので、煙りは家のなかに漂います(が、大分楽になりました)。

フォト短歌は、昨日未明に浮かんでいた有明の月の写真から作りました。

3月18日は満月でした。

今朝はAkita International Haiku Network が私の短歌10首を掲載してくださいました。

 Tanka by Rika Inami 55


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