天地に等しく黄葉ささげをり麗しき野の銀杏なるかな
equally
offering
yellow leaves
to heaven
and earth...
how
graceful and great
the ginkgo
is
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Poet of the Fifth Dimension, Rika Inami's Blog. Her inner space is expressed in tanka , photographs and daily life. She loves her home land, Akita, the Land of Poetry and mainly she compose tanka on nature. 五次元歌人 稲美里佳の内面世界が短歌や写真、そして日常生活を通して描かれています。詩の国 秋田に在住し主として自然詠を詠っています。
天地に等しく黄葉ささげをり麗しき野の銀杏なるかな
equally
offering
yellow leaves
to heaven
and earth...
how
graceful and great
the ginkgo
is
末枯れの野に芒なほ高く伸び細き身のうへ空に晒しぬ
in the
waning field
still now,
silver grasses
stand
high
showing
their poor and thin
figure to
the sky
Translated by Ban Mihaly
哀しみの深さたたへて濃霧ふる翳る流線
誰(た)のたましひか
thick fog
with deep sorrow…
whose soul
is the blurred streamline
beyond the windshield?
けふ一日ぎりぎりに生きはたて見む霧の翳りに君をみとめて
living life
to the fullest today
for the ultimate
I recognize you
in fog’s silhouette
帰りの出発は思いのほか遅くなりました。私はこのドライブで高速道路は走らず、下の道をとったのですが、予定より遅く出発したので、じきに夕べの薄闇が迫り暗くなり夜になりました。
途中でどこか宿をとろうか、或いは車中泊しようか等考えました。が、家の事も心配でした。道の駅でときどき休みをとり、ずっと走っていました。
スマホの道の駅アプリには、山形の天童道の駅は車中泊に良いと書かれてありました。そこに到着したときには、夜も10時を過ぎ、すでに目当ての温泉は終わっていました。沢山の車がパーキングロットに停まっていました。どうやら車中泊している車のようでした。私も倣って車中泊組に入りました。2時間ほど眠ることができたのでしょうか。が、すっかり疲れ切って眠ったのですが、たったの2時間しか眠ることができなかったのです。その後、もぞもぞと再び眠ろうと努力はしましたが、眠ることはできません。疲れはとれていました。私は出発することにしました。
真夜中のコンビニに寄るのも初めての体験でした。そうそう、このドライブ旅行で楽しかったのことの一つは、コンビニでヤフーニュースで紹介されているコンビニスウィーツを買って食べたことも入っていました。普段コンビニで買い物することがない私にとっては、思い切り開放された気分でそんな他愛もないことに喜んでいました。ローソンにファミマにセブンイレブン3社のマリトッツォを食べ比べてみたのでした。
ずっと私は走っていました。13号線の深夜の闇を走るのは大型トラックと私ぐらいでした。
大型トラックは私の慎重運転の後ろをしばらく走っていたのでしたが、私は減速し、トラックに追い越してもらいました。トラックは感謝(?)挨拶(?)冷やかし(?)、後部ライトでチカチカさせ私に合図を送りスピードを上げて過ぎ去りました。
濃い霧が降りてきました。
ヴェールが暗い闇のなかから次々に絶え間なく湧くように降りてきました。新しく降りてくる切れ目でしょうか。運転する私のフロントガラス越しにヴェールの流れる線のように見えました。その流れる霧の線は誰かの魂のように見えました。誰かは分かっていました。もちろん、この出来事に関係している人です。
Translated by Ban Mihaly
重力波ゆれきて往還千キロの一次元道疾駆しにけり
gravitational
waves
rippling
down…
I drive
and hurry
along
1000km round trip
on the
first-dimension road
コロナも下火になったと思われた11月初め、
前の頁に書きました出来事に絡んで私は東京近郊まで行かなければなりませんでした。いろいろ考えた末、車で行くことにしました。日頃、上京は新幹線でと決まっていましたが、以前から私は車で行ってみたいと思っておりました。時は紅葉の頃、東北道の景色は素晴らしいだろうと思われました。案の定、山形は見ごろで、山寺を通りかかったときには、寄っていきたいと思いました.。が、こんな調子であちこち寄っていたら、いつ到着し用事を済ませられるか分かりません。誘惑を退けて一心に安全運転に集中し、無事目的地まで着くことができました。
こうした車での旅行は、数年前に佐渡に行って以来のことでした。
帰路はこんな気持ちで帰ってきました。
ミッションを果たすが如し帰還の途おのづ浮かぶるわが頬の笑み
as
if
accomplishing
a mission
I drive
home
natural
smiles appearing
on my
face
(C)2021Rika Inami稲美 里佳
難事にて全集中すドーパミン四方をめぐりパーフェクトかも
total concentration!
due to the hard trouble
dopamine circulating
in all directions of my body
I could be perfect
※写真は秋田県角館の武家屋敷・青柳家で撮りました。
I
took this photograph at Aoyagike, Samurai Manor House in Kaunodate,
Akita,Japan.
この歌は、春以来関わらざるを得なかった或る出来事から生まれました。
こうした渦中にあっても、この秋も角館の紅葉を見ることができたのは幸いでした。
ラム・クリシュナ博士の俳句を翻訳しKindleで電子出版しました。
ペーパーバックでも出版予定です。
To my Interview on Poetry Matters
Rika Inami Facebook: https://www.facebook.com/rika.inami.35
山神の賜(たまもの)とふ莢蒾(ガマズミ)の珠(たま)ちりばむる谷をゆきたり
I go on
a valley studded with
red gems...
viburnum cranberries
gifts of the mountain God
日にけにと其処(そ)より乖離し去りゆかむ莢蒾の実は血色に熟れにき
day
by day
deviating
and leaving there
viburnum
cranberries
have
already ripened in
bloody
colour
All rights reserved (C)Rika Inami 稲美里佳
<<Thank you for your reply.>>
谷を飛ぶ鳥の塊あるけれど諏訪の湖に吾は神に逢う
(C)Ryuuji Suwa
mossy oak
its deep roots
dazzled in cranberries
my crimson dress
hugs me tight
late autumn
ripen cranberry
in birds beack
sparkling
engagement ring
deep woods
no time for snow
all that red
cranberries
in your hand
ripen
red drops
between oaks
you kiss me
on the lips
foggy morning
picking cranberries
our hands
touching
accidentally
(C) Laughing waters USA 2021
深山山谷遇見山神
蔓越莓
染紅一片綠葉
太陽天黑回到家
(C)Chaojun Lu
ラム・クリシュナ博士の俳句を翻訳しKindleで電子出版しました。
ペーパーバックでも出版予定です。
しづみゆく季(とき)の華かな乱れ咲く蓼の艶(あで)いろ野に明るめり
flowers
of waning season…
glossy pink
smartweeds blooming wildly
and brightening the field
All rights reserved (C)Rika Inami 稲美里佳
<<Thank you for your reply.>>
i
fading out
life gives in to the next
glowing tears
(C) Ashoka Weerakkody
花朵
回家路上
下弦月
夜晚
花朵回到家
(C)Chaojun Lu