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2022年2月22日火曜日

氷柱/ Icicles from AIH 54

 

氷柱に2首

雪上に氷柱(つらら)を落とし並べをり厚き氷()に込む雫は重し

 

icicles

dropped down and arranged

on the snow…

drops being loaded

into the thick crystal are heavy

 

寒中の氷結もまた人をとめ結びの妙の縁(えにし)あるらむ

 

in deep winter

freezing also makes

me stop

it may have

the ethereal knot of fate


  From Tanka by Rika Inami 54


©︎2022Rika Inami稲美里佳


Thank you for your reply.


恐ろしき氷の微笑視るなかれ心奪われ奈落に落ちん

©︎岡本信一



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2022年2月21日月曜日

最後の吹雪?/ The last winter storm?


如月はなほも我が座と冬将軍つひの寒波の嵐にあらぶ

the Winter General
says, I'm still the master of
February...
blowing the cold storm
with last violence

(C)2022Rika Inami 稲美里佳

今日は朝からものすごく吹雪いています。
雪に風速12m、13mの強風が伴えば、ホワイトアウトの吹雪になります。降雪するといっても、風が雪を吹き飛ばすので殆ど積もりません。
午前中には時折、日が射し青空が見えたときがありました。
しかし束の間の空でじきにびゅうーびゅ-ゴーゴー凄まじい風の音を鳴らして寒波の吹雪が大暴れします。
地吹雪もあり下から雪を吹き上げてきます。こんな日は家に籠っているに限ります。
もし車で出かけたら、ホワイトアウトに遭うことに間違いありません。
怖い怖い、視界を奪われた運転者は前が見えないのですからどうなるか分かりません。
そのまま運転していたら、なにがなにやら分からなくなり雪壁に突っ込んでしまうこともあります……かつて二回ほどありました。
通りすがりの他の運転者さんに助けていただいたり、ロードサービスに連絡しても混んでいてなかなか来てくれず、何とか命からがら抜け出したりもしました。
とにかく今日は巣ごもりです。


これは今日の束の間の嵐の切れ目時の写真です。

向こうに地吹雪が吹き上げています。


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冬山/ Winter Mountains from AIH 54


移りゆく色をば知らぬ寒の入り銀氷の山しろじろ浮かぶ

 

beginning of midwinter—

not knowing the vain colours

mountains

with silver-white shining snow

float in the air afar


 From Tanka by Rika Inami 54


(C)2022Rika Inami稲美里佳


毎冬のことですが、圧巻冬山です。盆地のなかで生活しているので、辺り四方が山に囲まれています。冬のこの白々と化粧をほどこした山々を見ているだけでこの地に生きている甲斐があると感じています。

山々に降雪した雪と杉の木の樹氷(とでもいうのでしょうか)、その清廉さはまさにクリスタルの白とも言えそうです。

何回か同じような歌を詠ったかもしれませんが、それでもその年年に詠わざるをえません。


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天華舞う渓流/ The Snow of Valley from AIH

天華舞ふ渓流に日はしづやかに光を映し佇みにけり

 

in silence

the sun reflects light on 

the valley stream

where heavenly flowers

beauteous snow alight


From Tanka by Rika Inami 54


(C)2022Rika Inami稲美里佳


昨年はいろいろと大変な年でした。フォト短歌の写真は、その大変な事の一環として先月半ばに上京した折に新幹線のなかから撮りました。 生憎その日の新幹線は郡山でポイント故障があり、東北新幹線は朝からかなり遅れました。私たちは午前6時頃に家から出発し大曲駅で新幹線こまちに乗車したのですが、東京到着まで2時間以上の遅れでどうにか着きました。

写真の話に戻りますが、大曲から新幹線に乗車し遅れて出発し盛岡まで向かう途中に撮りました。出発して30分ぐらいの地点でしょうか。ところどころで予定外で止まるという場内アナウンスにうんざりしていながら、私は窓外を眺めていました。その渓流に雪の景色が目に入ってきたのは田沢湖ー雫石間でだったと思います。とにかく退屈まぎれに列車のなかから何か写真に収めたいという気持ちで私はiPhoneのカメラで撮りました。

東京まで往復二日間の日程でしたから、とても忙しく東京と用事のあるその地を巡りました。

その後でステイホームのあいだ写真を眺めてみると、なんとなかなかの景色ではないかと思いました。何か詠わなくちゃ、とこんな気持ちでできたのがその歌でした。


山谷溪流  沉默的嘴唇

白雪溶化太陽光線 夜晚的白天

一朵花朵  天堂好地方

©︎Chaojun Lu


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先月2022年1月27日からラム・クリシュナ・シン博士から依頼された博士の"SILENCE: A WHITE DISTRUST"の翻訳書『白濁』のペーパーバック版がAmazon世界各国で発売されています。

https://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E6%BF%81-SILENCE-DISTRUST-%E7%A8%B2%E7%BE%8E-%E9%87%8C%E4%BD%B3/dp/B09RG5CZB2/


ラム・クリシュナ博士の俳句を翻訳しKindleで出版しました。

https://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E6%BF%81-SILENCE-DISTRUST-%E7%A8%B2%E7%BE%8E-%E9%87%8C%E4%BD%B3/dp/B09RG5CZB2/

 To my Interview on Poetry Matters

 Rika Inami Facebook: https://www.facebook.com/rika.inami.35

My Tanka and me on 2526-27,47,67747880-81

TANKA HARAKO: 短歌 原狐 Kindle Edition

TANKA HARAKO Ⅱ: 短歌 原狐 Ⅱ Kindle Edition

TANKA HARAKO Ⅲ: 短歌 原狐 Ⅲ Kindle Edition

TANKA HARAKO COLLECTION1 短歌 原狐集 1

<現在他のブログで連載中の小説/ Rika Inami's Novel writing on the other blog>

〇短歌小説 五次元歌人: 
こちらは現在、私の他のブログにて連載。
只今、諸事情により休止しています。



2022年2月18日金曜日

Early Spring Path/ 早春の道


一冬の雪積み重ね池見えず陽光うすき早春の道 


I can’t 

see the pond covered 

with layered snow…

weak sunlight in the sky

―early spring path


(C)2022Rika Inami 稲美里佳



昨日は午前中陽が差してきて青空が見えたので、散歩に出かけました。コースはいつもの散歩コースです。この道を歩くのは今年初めてです。

私は池を見たいと思って出かけました。小さな池ですが、夏場は睡蓮が咲きます。畔にはペアの桜木やガマズミ、桑の木などがあったりし、春夏秋の3シーズンは散歩コースとして楽しんでいます。

しかし昨日は池を見ることができませんでした。フォト短歌にした写真の木の下側に池はあるはずですが、雪で覆われています。おそらくその下の池は凍結しているはずです。

池を見ることができなかったのは残念でした。

とぼとぼ歩きながら、まだまだだなと私は思いました。



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2022年2月16日水曜日

Strange Users/ 気を付けたいSNS

 最近、毎日のようにFacebook やTwitterにはログインしなくなりました。

事の発端は変な人たちがいるからです。

一度、Messengerがウイルスに感染しお友達になったくださった皆様にご迷惑をおかけしたこともあります。

その時はどっと押し寄せた私への苦情やら同情やらで、私は一時パニックになりました。

が、どうにか解決しました。

アカウントも最初に作ったときからのそのままです。

パソコンのウイルス対策が万端だったからでしょうか?

といいたいところですが、私は誰かが助けに来てくれたように感じました。

こうした救済の手は一度ならず感じてきたことです。

この頃は、見ず知らずの変な人たちの気配を感じるとーええそうした人たちは私の投稿にコメントを書いていったりするのですが―ブロックし、少しほとぼりが冷めるまでSNSから遠ざかったりしています。



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My Space/ 間の世界


冬陽の光まばゆき雪原のおぼろなる間に我はやすらふ

 


I feel at peace

in misty space 

between 

snowfield and

dazzling winter sunshine



From Tanka by Rika Inami19


https://akitahaiku.com/2019/02/16/%E7%A8%B2%E7%BE%8E%E9%87%8C%E4%BD%B3%E3%81%AE%E7%9F%AD%E6%AD%8C%EF%BC%9Atanka-by-rika-inami-19/



先日Facebookの友だちが編集をしている詩の季刊誌に投稿を依頼されました。過去に詠ったもので構わないということで、いろいろ選歌していたらこの歌を見つけました。

歌は2019年2月にAkita International Haiku Network に提出したなかの1首です。

私の好きな歌です。まだフォト短歌にしていなかったので、早速パワーポイントを使い作りました。

当地は豪雪地帯の一角にあり冬の間は、2階にある私の部屋から一望する世界はモノトーンの世界になります。

外を歩けば、カラフルな家々―こうした建物は殆どが美容院や他の店舗のようですが―家屋や屋根以外は白い世界です。

こうした白い世界が日常の世界である者にとっては、或いは、様々な色で彩られた人工的な物の世界よりも戸外の自然に自分を置きその中に生きる者にとっては、雪原に差す光は束の間の救済のようにも思えます。


 All rights reserved (C)2019Rika Inami稲美 里佳


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