一丸の 業の塊 解かれえず 命の川は 狭(せ)になりゆかむ Tömörülve, Karma csomója, Kibonthatlan, Az élet folyója, Áramolva felduzzad
Poet of the Fifth Dimension, Rika Inami's Blog. Her inner space is expressed in tanka , photographs and daily life. She loves her home land, Akita, the Land of Poetry and mainly she compose tanka on nature. 五次元歌人 稲美里佳の内面世界が短歌や写真、そして日常生活を通して描かれています。詩の国 秋田に在住し主として自然詠を詠っています。
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核かざすロシアの攻めにおびえ様々おもふ2022年
2022…
the year we think about threats
against that country
attacking with nuclear weapons
being held up over its head
1
巡り来て春の彼岸に月満つる雲におぼろは謎かけの如
time
waxing
the moon
becomes full
in Spring
Equinox Week
nebulous
clouds
seem
to be mysterious
All rights reserved (C)2022Rika Inami稲美里佳
昨日3月18日は春の彼岸入りでした。昨日から7日間は日本の仏教徒にとって彼岸の1週間となります。彼岸明けは3月24日です。
私はこの期間、精進膳を二膳、仏壇に供えます。一つは先祖を含めた亡くなった家族に、もう一つは無縁仏にです。なぜ二膳供えるのかは、亡くなった母から聞いていました。
どうやら母の実家の代々の慣習らしいです。
二膳作り供えるこの慣習を私は好きです。
お膳を上げ、蝋燭を灯し線香をたてた後、抹香を焚きます。
この抹香が耳鼻咽喉気管が弱いアレルギー体質の私にとっては苦手なのですが、焚きます。
以前は木枠を香炉に置き、彼岸中毎日、抹香を盛り焚いていましたが、近年は煙りが家中に蔓延するので、木枠は置かず、親指ほどの抹香をとり焚いています。
それでもともすれば氷点下の気温になるこの季節、窓を閉め切っているので、煙りは家のなかに漂います(が、大分楽になりました)。
フォト短歌は、昨日未明に浮かんでいた有明の月の写真から作りました。
3月18日は満月でした。
今朝はAkita International Haiku Network が私の短歌10首を掲載してくださいました。
幽かなる雪解の靄たちのぼる雲湧く谷に春はきにけり
melting snow...
haze rising up faintly
in the air
spring has come in the valley
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私が住んでいる地は「雲湧く谷」と言われています。
地名は明らかにしませんが、どうやらアイヌ語で「雲湧く谷」という意味になったとのことでした。地元のある詩人が研究の末に地名の意味を明らかにしたと聞いています。
私が小学校の頃にはアイヌ語でありましたが、地元名の意味をそのようには教えられませんでした。
「雲湧く谷」、成人してからその意味を聞き驚きました。が、今ではとても気に入っています。なんて素敵なんでしょう。
盆地のただなかに住んでいて口ずさむだけで夢が湧いてきます。
写真は昨日、郵便局に行く途中で撮りました。街中の郵便局に行ったほうが格段に近いのですが、私は少し離れた少々在の郵便局に行くのが好きです。
歩けば格好の距離・往復5k強の散歩になります。車で行けば、苦手なバック駐車をする必要がなく街中の郵便局より私には駐車しやすいのです。昨日は雪がかなり消えているので散歩で行きました。
国道の歩道沿に歩いて行きます。辺りを見回すと冬の間中、雪をかぶっていた里山の樹々には雪が大分無くなっていました。春の到来です。
さあ、そのスポットが見えてきました。その森の奥には妖精が棲んでいそうです。
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春雨の雲ぞせまりし十日月ひかり朧に闇夜をわたる
clouds
of spring rain coming...
hazy light
of the tenth moon
crossing the dark night
(C)2022Rika Inami 稲美里佳
今日は終日雨でした。写真は昨夜の午後11時頃の月です。昨日の日中は雲一つないような青空がひろがっていましたが、夜になって雨雲がかかってきていました。
...... 日中の晴天は私に月見を期待させました。
月を待ち構えていた訳ではありませんでしたが、夜になって思い出したように月を見たくなったのです。
私は最初、南側の窓から空を見ました。月は見えません。西側に回っているのかもしれません。西側の窓から空を見上げました。あ、ありました。が、なんだか少しぼんやりいます。朧月というのでしょう。そうか、天気予報では明日から雨とのこと、もう雲がかかってきたのです。それでも、窓を開けて寒い思いをしながら写真を撮りました。撮った後で月齢をアプリで確かめると十日月とのことでした。
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かくかくに 雪 地に近きところより解けそめ春陽 草に注けり
(C)2022稲美里佳
ロシアのウクライナ侵攻(先月2月24日)の日よりしばらくウクライナに没頭していました。
新聞、WEBニュースをはじめTVのニュース、見るもの読むことはことごとくウクライナとロシアの動きとそれについての識者のレポートを読み漁っていました。
短歌も反戦を詠み、それを投稿しました。私の劇しさが出ているので果たして掲載してくれるのかどうか心配していましたが、どうやら掲載してくださるようです。
少し人心地がつき、はっと戸外を眺めると、今日はよく晴れていました。
最高気温も7℃まで上がり、雪壁はまだ高くそびえていますが、道路に雪はありません。
散歩に出てみました。
春の陽光、青空、あたりは完全なる外の世界でした。白々しいものが私を包み込み、たちまち私は今まで現実から乖離していたのではないかと思うようになりました。
反戦短歌を詠いましたが、周りを見るとそういう短歌や俳句を作る人があまりいないようで、何だか気恥ずかしくなってきました。
しかし、別の短歌を投稿しなおそうかとは思いませんでした。
その時その時の歌が私の真実にちがいないと感じたからでした。
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